【トレセンのウマい話】2歳戦攻略のキーワードは「血の常識を疑え」 “人気種牡馬信仰の崩壊”と“多様化する血の潮流” 

厩スポイラー

2025-10-15 16:30

【トレセンのウマい話】2歳戦攻略のキーワードは「血の常識を疑え」 “人気種牡馬信仰の崩壊”と“多様化する血の潮流” 
【トレセンのウマい話】2歳戦攻略のキーワードは「血の常識を疑え」 “人気種牡馬信仰の崩壊”と“多様化する血の潮流” 
現2歳世代の重賞5戦を制したのは、いずれも“人気種牡馬”とは言い難いラインナップ。オータムセールにノーザンファームが姿を見せた背景から見えてくる、馬産界の変化とは──。中堅馬主のレーシングマネージャーMが語る。
前回の当コラムでは、現2歳の種牡馬リーディングとそこから浮かび上がる勢力図についてお伝えさせてもらった。その中でサウジアラビアロイヤルCに出走のモズアスコット産駒のエコロアルバとガリレアの2頭に注目していたが、結果は、そのエコロアルバ、ガリレアによるワン・ツー。エコロアルバは2番人気、ガリレアにいたっては8頭立ての7番人気とあって馬連で86.0倍という高配当決着となった。

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■POG人気外から生まれる新スター

サウジアラビアロイヤルCを終えて現2歳世代の重賞5レースを振り返ってみると、勝ち馬とその父は次の通りとなっている。 ・函館2歳S エイシンディード(父ファインニードル) ・新潟2歳S リアライズシリウス(父ポエティックフレア) ・中京2歳S キャンディード(父トーセンラー) ・札幌2歳S ショウナンガルフ(父ハービンジャー) ・サウジアラビアロイヤルC エコロアルバ(父モズアスコット) 札幌2歳Sを勝ったショウナンガルフはセレクトセールで2億3100万円の値が付いたものの、父のハービンジャーにとってショウナンガルフを種付けした2022年は全盛期から種付け料、種付け頭数ともに減らした世代である。 またトーセンラー、ファインニードル、モズアスコットは走った産駒はいるものの、トータルとしては地味な存在の種牡馬であり、ポエティックフレアに至っては現2歳世代が初年度産駒でありながら既にシンジケートが解散となった種牡馬だ。 こう言っては怒られるかもしれないが、ここまでの2歳重賞を制しているのはPOGで人気になりにくく、またクラシックをはじめとする世代限定の戦線で中心となるようなイメージの種牡馬ではない父をもった産駒たちなのである。この状況に関して、中堅馬主のレーシングマネージャーMは 「サンデーサイレンスが成功して以降、国内の種牡馬業界はスター種牡馬が幅を利かせておりその後もディープインパクト、キングカメハメハの2強を頂点にピラミッドというか、ブランド信仰が続いてきました。ところがディープとキンカメがいなくなったこの数年で状況は一変しました」 ディープインパクト系、キングカメハメハ系の種牡馬はいまも頑張ってはいるが、実際かなりの混戦模様だ。 「現在はキタサンブラックとイクイノックスの親仔が人気を集めていますが、キタサンブラックは当初、ディープインパクトの全兄として云わばオマケで種牡馬となったブラックタイドから誕生した一発屋という評価でした。産駒が走ってその評価は変わりましたが、キタサンブラックとイクイノックスが、かつてのサンデーサイレンスとディープインパクトの親仔や、キングカメハメハのレベルまでの人気を集めるかいえば微妙だと思います」 これまでの血の巡りを考えると、キタサンブラックとイクイノックスの親仔もサンデーサイレンスとディープインパクトのような一極集中もあり得えそうだが…… 「つまるところ、多様性というか人気種牡馬産駒の仔だけを追っかけていればいい時代は終わったということです。人気種牡馬の産駒から走る2歳馬も出てくるでしょうが、それだけではダメというのが現代ですね」

■オータムセールにノーザンが異例上場

「この13日と14日、北海道では1歳馬のオータムセールが開催されました。1歳馬のセリといえば、7月のセレクトセールからスタートして徐々に上場馬のレベルが下がっていくもの。いちばん最後となるオータムセールは、牧場にとって在庫処分セールのような位置づけです。そんなオータムセールに、今年はなんとノーザンファームが1歳馬を上場させたのです。それも関連名義を合わせて11頭ですよ」 と、先日のオータムセールに馬産界の変化について言及。 「最高落札額でも1000万円に届かなかったようでしたが、アルアイン、イスラボニータ、インディチャンプ、シスキン、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、ダノンキングリー、レイデオロ、ワールドプレミアといった産駒が上場されていました。ノーザンファームでもエリートばかりではないということです、私も勉強になりました」 これからデビューを迎える馬、さらにクラシックへ向けての2歳オープン、2歳重賞が続いていく中で、人気種牡馬ばかり追いかけるだけでは馬券で勝てなくなるし、2歳戦のおもしろさは半減してしまうだろう。幅広い種牡馬たちから予想を組み立てることで、思わぬ配当が得られるかもしれない。 ◆【秋華賞2025/枠順傾向】カムニャック「1.0.1.21」の枠でも追い風 “連対数最多”で成績安定の好枠を手にしたのは…… ◆【外厩リスト/秋華賞2025】直近は「外厩利用馬のV続く」 ローズS快勝後、カムニャックは在厩で調整 ◆【富士ステークス2025予想/全頭診断】ジャンタルマンタルら安田記念組は盤石 “先行粘り込み要因”でマークすべき穴馬は

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