【天皇賞秋2025/DATAピックアップ】過去10年中9勝を挙げる“前走1番人気” 穴馬発見のキーワードは「前走からの落差」にあり
Winsight編集部
2025-10-29 17:00
第172回天皇賞・秋(GI、芝2000m)が11月2日、東京競馬場で行われる。 皐月賞馬ミュージアムマイルと日本ダービー2着のマスカレードボールの3歳勢に、宝塚記念の優勝馬メイショウタバル、前走新潟記念を勝利したシランケドなどが出走予定。 ここではWinsight編集部「データ班」が、重賞データを掘り下げて“注目馬”をピックアップする。 ◆【天皇賞秋2025予想/全頭診断】人気盲点のGI馬に「4.2.0.0」 不安要素目立つメイショウタバルは“バッサリ消し”も■人気の比較に盲点あり
<人気別成績> 1人気【7-1-0-2】 2人気【2-1-2-5】 3人気【1-1-1-7】 4人気【0-1-1-8】 5人気【0-1-0-9】 6~9人気【0-4-5-31】 10人気以下【0-1-1-56】 <前走人気別成績> 前走1人気【9-2-2-14】 前走2人気【1-5-4-11】 前走3人気【0-1-0-19】 前走4人気【0-1-1-11】 前走5人気【0-0-0-11】 前走6~9人気【0-1-3-32】 前走10人気以下【0-0-0-14】 かつては“1番人気が勝てないレース”と言われていたのも今は昔。勝ち馬における人気馬の信頼度は非常に高く、過去10年中では例外なくすべて3番人気以内に推された馬が勝利している。一方、2着以下の半数以上は当日6番人気以下の馬からとなっており、非常にヒモ荒れ傾向の強いレースという一面も見せる。 しかしながら、そこに前走人気というファクターを重ねてみると、勝ち馬における前走1番人気の圧倒的な強さもさることながら、2着以下においても前走で人気に推されていた馬が非常に強いことがわかる。2着は9頭が、3着においても7頭が前走4番人気以内に推されている。 そのため、ヒモ荒れのカラクリは「前走から人気が落ちた馬の激走」にある。“理由なくいきなり”といった難易度の高い穴馬ではなく、“アタマをひねれば見えやすい”、つまりメンバーレベルの上昇や不向きな前走条件による過小評価タイプの伏兵を探すことが、馬券攻略のカギとなる。■注目馬ピックアップ
上記の条件から、ブレイディヴェーグに注目したい。 同馬の前走は新潟記念で3番人気。その前走新潟記念は今年から別定戦に変更となったことにより、2着エネルジコが菊花賞を、3着ディープモンスターが京都大賞典を勝利するなど、非常にハイレベルなメンバー構成だった。 その前走で6着と掲示板外に敗れたため、ここでは大きく人気を落としそうだが、開催終盤の外伸び馬場で内枠を引き、勝負どころで外へ出せなかった点や、暑さの影響も考慮すれば、評価を下げる内容ではない。 同馬は、東京競馬場を5戦3勝。敗れた2回もともに僅差の4着で、2000mのコースは初となるが、競馬場においては好相性といっても差し支えない。 もともと人気先行型の傾向があるが、今回の人気落ちなら妙味も十分。溜めて弾けるタイプの強みを活かせるレース質で、昨年の府中牝馬Sで見せた豪脚一閃の再現もあり得る。 ◆【天皇賞秋2025予想/全頭診断】人気盲点のGI馬に「4.2.0.0」 不安要素目立つメイショウタバルは“バッサリ消し”も ◆【ファンタジーステークス2025予想/全頭診断】“馬券内率50%超”データ該当2頭が軸候補 GI級の上がり3F示す伏兵も要警戒 ◆【ブリーダーズカップ2025/オッズ情報】気になる海外ブックメーカー最新情報を随時更新 国内馬券発売は3レース…JRAオッズと海外オッズの“乖離”も要注目
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