【天皇賞秋2025/全頭診断】人気盲点のGI馬に「4.2.0.0」 不安要素目立つメイショウタバルは“バッサリ消し”も
馬柱探偵 田原基成
2025-10-30 18:00
3歳馬をはじめとした強豪が揃った天皇賞秋2025。マスカレードボール、ミュージアムマイルなど全頭をどのように分析したのか? ※2025年10月30日時点の見解であり、実際の結論(印・買い目)は週末の予想コラムにてご確認ください。 ◆【天皇賞秋2025/大口投票】マスカレードボールに「300万超え」…上位人気中心に混戦模様 2日の主な高額投票を随時更新中 ・1枠1番 コスモキュランダ 得意の中山でも掲示板外に敗れてしまう現状。厳しい。 ・2枠2番 アーバンシック 菊花賞を制したのち、有馬記念以降は精彩を欠く馬。早熟を疑う声も挙がっているが、もともと器用さに欠けるタイプゆえ、直線が短くコーナーが多い中山芝2500mと阪神芝2000mが合わなかった影響は大きそう。直線の長いコースは【2-0-0-1】と好走多数。フィエールマンやジャスティンパレス、キセキとステイヤータイプの長距離GI勝ち馬の好走が目立つ点も見逃せない。 ・3枠3番 ジャスティンパレス 前走宝塚記念は3着と復活ののろしを上げる好走。ただ昨年以降休み明け成績は【0-0-0-4】と精彩を欠いており、ここは次走への叩き台が濃厚と判断する。 ・3枠4番 ソールオリエンス 古馬になってからの馬券内は極悪馬場の宝塚記念に限定。良馬場が想定される日曜東京での強調材料は乏しい。 ・4枠5番 タスティエーラ 昨年の本レース2着馬。当時は約半年ぶりの実戦をものともせず一変をはたしたが、今回も同じようなレース間隔での参戦となった。この中間は陣営から弱気な声が聞かれているが、休み明けローテで何度も好走がある馬。冬競馬と関西圏以外では【4-2-0-0】と抜群の安定感を誇っており、自身より内に逃げ先行馬不在の並びも良好。侮れない。 ・4枠6番 ブレイディヴェーグ 今年に入り、馬券内がない馬。ピークアウトを疑う声もあるが、年明け以降の内訳をみると不得手なマイル戦に海外競馬、酷暑の新潟と敗因らしい敗因を見出すことができそうだ。ウッドの最終追い切りは6F80秒8と美浦での自己ベストをマーク。この馬に何度も本命を打ってきた歴史も含め、まだあきらめたくない1頭だ。 ・5枠7番 マスカレードボール 大外枠から臨んだ前走日本ダービーは勝ち馬と0秒1差の2着。僅差のレースだったことを考えるともう少し内だったら……と思わざるを得ない一戦だろう。過去10年の天皇賞・秋において、前走日本ダービー4着内馬は【2-0-1-1】。秋のGIで無双状態のC.ルメール騎乗も含め、大きく評価を下げる理由は見当たらないか。 ・5枠8番 ホウオウビスケッツ 昨年の本レース3着馬。当時は逃げる競馬での切れ負けだったが、メイショウタバルがいる今回は単騎2番手から実質ハナを狙う位置取りか。左回りの芝1600-2000mは【1-3-2-1】と安定。斤量58キロでの勝利実績がない点は気がかりも、穴妙味ある1頭として要警戒。 ・6枠9番 ミュージアムマイル 前走セントライト記念は貫禄勝ち。そこから菊花賞に向かうことなく古馬混合の大舞台にターゲットを合わせる形となった。皐月賞勝利が示すように2000m適性は申し分ないが、左回りは【0-0-1-1】と少ない母数ながら連対がないのは気がかり。左回り適性という意味では同じ3歳のマスカレードボールよりは見劣りしてしまう。 ・6枠10番 エコロヴァルツ 3歳以降のGIでは【0-0-0-5】と厚い壁に阻まれている印象。メンバー落ちのGIIIだった前走も馬券外に敗れてしまう現状から、一変を望むのは酷に映る。 ・7枠11番 シランケド 前走新潟記念は上がり3F最速の脚で快勝。当時負かしたエネルジコが菊花賞を、ディープモンスターが京都大賞典を制した点も評価を上げる材料となりそうだ。牡馬のGI馬との対戦経験がない点は懸念材料と言えるが、何らかの印は必要か。 ・7枠12番 セイウンハーデス 前走エプソムCは圧巻のレコード勝ち。ハイペースを苦にしなかった内容は立派だが、GI・GIIでは【0-0-0-4】と馬券内に届かず。ここでは敷居が高い印象を受ける。 ・8枠13番 メイショウタバル 7番人気に甘んじた前走宝塚記念。終わってみれば3馬身差の快勝とその力を見せつける形となった。とはいえ当時は稍重馬場が味方した可能性が高く、良馬場のオープンクラス成績は【0-0-0-4】。土曜の早い時間から晴れ予想の東京は良馬場が濃厚で、ゴールドシップ産駒の芝2000mGI成績【0-0-0-12】も重くのしかかる。 ・8枠14番 クイーンズウォーク 新潟記念は放馬による影響で出走取り消し。立て直されての一戦となるが、中間の調教を見る限りその影響はさほどないと捉えてよさそうだ。とはいえ牡馬混合GIの経験がない点、何より大外枠は懸念材料。芝2000mの持ち時計も乏しく、3着のゾーンが精いっぱいか。 ◆【天皇賞秋2025予想/AI見解】AI高評価の「本命・妙味・穴馬」と「消し」は? タスティエーラ、ミュージアムマイル、ブレイディヴェーグなど注目馬ピックアップ ◆【天皇賞秋2025/馬場研究班】東京芝は“レコード級”の超高速馬場想定 持ちタイムに秀でた穴馬を警戒 ◆【天皇賞秋2025予想/AI見解】AI高評価の「本命・妙味・穴馬」と「消し」は? タスティエーラ、ミュージアムマイル、ブレイディヴェーグなど注目馬ピックアップ
オーサープロフィール
関連リンク

【天皇賞秋2025/大口投票】マスカレードボールに「300万超え」…上位人気中心に混戦模様 2日の主な高額投票を随時更新中
Winsight編集部
天皇賞・秋は、当日午前の段階でマスカレードボールが単勝2.8倍で1人気。タスティエーラが6.7倍で2人気、続いてメイショウタバル6.7倍、ミュージアムマイル8.6倍、ブレイディヴェーグ9.0倍、シランケド9.9倍となっている。11時時点ではマスカレードボールに単勝340万円などの高額投票が複数確認されている。
2025-11-02 11:27
【天皇賞秋2025/AI見解】AI高評価の「本命・妙味・穴馬」と「消し」は? タスティエーラ、ミュージアムマイル、ブレイディヴェーグなど注目馬ピックアップ
Winsight編集部
前走成績や血統、レースの過去データなどを総合的に加味したうえで、独自のAI予想によって各馬を評価しジャッジする「AI見解」。Winsightでは一部重賞レースに現在掲載中。実際に掲載した内容を直近のレースから天皇賞・秋のAI評価を一部紹介。
2025-11-01 17:06
【天皇賞秋/穴ライズ】一変の気配漂う実績馬に前日“10人気”前後のオッズ妙味 この下馬評なら「黙って買い」の判断
山田剛(Winsight Producer)
天皇賞・秋は過去10年、1番人気が7勝を誇り、敗れた年も2番人気が2勝、3番人気が1勝。比較的、平穏決着の傾向にあるが、近年はイクイノックス、アーモンドアイ、ドウデュースというスーパーホースが結果を出しているに過ぎない。本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに穴馬候補をピックアップ。ここでは「アーバンシック」を取り上げる。
2025-11-01 14:20
【天皇賞秋2025/DATAピックアップ】過去10年中9勝を挙げる“前走1番人気” 穴馬発見のキーワードは「前走からの落差」にあり
Winsight編集部
11月2日開催の天皇賞・秋で過去10年の傾向から注目馬を紹介。データに基づく予測で、勝利の鍵を徹底分析!
2025-10-29 17:00
【トレセンのウマい話】「復活か、正常か」2週連続GI制覇で問われるルメール騎手の“今” 5勝挙げる天皇賞秋で3連勝なるか
厩スポイラー
春のGIシリーズでの勝利はアスコリピチェーノによるヴィクトリアマイルのみだったルメール騎手が、秋華賞、菊花賞と2週連続GI制覇。復活したように映る同騎手について、専門紙記者Kが語る。
2025-10-29 16:10「全頭診断」の新着記事

【アルゼンチン共和国杯2025/全頭診断】混戦ムードで「3.1.2.2」該当馬に単勝妙味 ルメール騎乗スティンガーグラスの評価は
馬柱探偵 田原基成
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のアルゼンチン共和国杯2025出走馬全頭診断。スティンガーグラスやディマイザキッド、ホーエリートなど出走馬をどのように分析したのか?
2025-11-06 18:00
【みやこステークス2025/全頭診断】アウトレンジに「0.0.1.5」の不穏データ 妙味は進化著しい“馬券内率80%”該当馬
馬柱探偵 田原基成
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のみやこステークス2025出走馬全頭診断。アウトレンジやロードクロンヌ、ダブルハートボンドなど出走馬をどのように分析したのか?
2025-11-06 18:00
【天皇賞秋2025/全頭診断】人気盲点のGI馬に「4.2.0.0」 不安要素目立つメイショウタバルは“バッサリ消し”も
馬柱探偵 田原基成
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成の天皇賞秋2025出走馬全頭診断。3歳馬が人気上位想定の今年。マスカレードボールやミュージアムマイルなど出走馬をどのように分析したのか?
2025-10-30 18:00
【ファンタジーステークス2025/全頭診断】“馬券内率50%超”データ該当2頭が軸候補 GI級の上がり3F示す伏兵も要警戒
馬柱探偵 田原基成
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のファンタジーステークス2025出走馬全頭診断。阪神JFにもつながるレースで出走馬をどのように分析したのか?
2025-10-30 18:00
【菊花賞2025/全頭診断】7枠のエリキングに不安要素あり 「1.2.0.0」該当の想定10人気以下など穴馬候補多数
馬柱探偵 田原基成
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成の菊花賞2025出走馬全頭診断。三冠ロードの最終戦はGI馬不在の混戦ムード。エリキング、ショウヘイといった出走馬をどのように分析したのか?
2025-10-23 18:00連載コラム
お気に入り数ランキング
連載コラム記事
週間いいね数ランキング

【アルゼンチン共和国杯2025/危険な人気馬】“鉄板コンビ”が今年は不調 前走1着馬にのしかかる「1.2.0.33」の壁
石川豊
今年は、重賞2勝の実績馬ローシャムパークをはじめ、目黒記念2着ホーエリート、毎日王冠4着のディマイザキッド、オクトーバーSを制したニシノレヴナント、丹頂Sを制したミステリーウェイなどの上がり馬など、個性的なメンバーが揃い、激戦が展開されそうだ。今回の「危険な人気馬」の標的となるのは……

【パトロールビデオ班/青ランプ11月第1週】天皇賞秋・シランケド「超スローペースで前が止まらなかった」
Winsight編集部
Winsight編集部・パトロールビデオ班により、前週開催「天皇賞・秋」などから次走以降の予想に役立つ情報をピックアップ。

【トレセンのウマい話】「ルメールが10勝の大暴れ」で一気にリーディングトップも圏内 “今週から”が本領発揮のジョッキーは
厩スポイラー
秋華賞、菊花賞、天皇賞秋でGI3連勝を果たしたルメール騎手。先週土日で10勝を挙げ、リーディング争いは再び激化してきた。今週から注目の外国人ジョッキーについて、専門紙記者Kが語る。
フォローするにはログインが必要です。
ログインページへ ▶

