【トレセンのウマい話】今年のジャパンCは“厩舎力”が問われる日程 注目は関西一流ステーブルの伏兵3騎
厩スポイラー
2025-11-26 17:15
土曜日は京都と福島、日曜日は東京と京都、そして月曜日は東京と福島という変則的な3場開催となった先週末の3連休競馬。省令で年間288日が限度とされる開催日程の中で、通常の土日だけでなく祝日を利用した開催は意義深い。 ◆【ジャパンカップ2025予想/全頭診断】マスカレードボールに「4.1.0.0」の“鉄板級”データ 欧州最強・カランダガンの評価は■11月の3連休競馬はジャパンC調整にも影響
例年はGI裏の日曜日施行だった福島記念は京都との2場開催となった土曜日に行われたことで、レース売上が40億9699万円と前年比61%増をマーク。また月曜日には武豊騎手が3年7か月ぶり、秋開催としてはデビューから39年目にして初の福島開催での騎乗を果たした。なお、秋の福島開催全体での入場者数は前年比12.9%増、売上も24.5%増とのことで、この変則3日間開催は興行的に大成功だったといえる。 もっとも現場関係者の評価は賛否両論である。 「自分の担当馬は下級条件なので、ローカル競馬が盛り上がるのは励みになる。ふだん中央場所で使っている馬が上位騎手とともに参戦してくるのは脅威だけど、こっちには地の利がある。月曜日開催、それも福島だと手間もかかるし我々の休日変更も出てくるけど、可能な範囲で続けて欲しいね」 美浦のとある厩務員は好意的だった一方、別の調教助手は 「トレセンには全休日という制度があって、月曜日は当番を除いて厩舎は休み。月曜日に競馬ある場合は火曜日が全休日となって、いつもと週のスケジュールが1日ズレる。つまり水曜日の追い切りが木曜日に行われ、その木曜日はもともと次週以降に使う馬中心の追い切り日なので、全休日がズレた週は木曜日に追い切りが集中してしまう。そのあたりは月曜日や金曜日にもスケジュールを組んでうまく分散させるのだけど、我々の体的にも馬のリズム的にも大変だよ」 と調整する側の苦労もやはりあるようだ。■前回3連休競馬後のJCは歴史的レースに
また今回の月曜日開催はGIシリーズの真っただ中。それもジャパンC直前だ。すると火曜全休日が問題になることがあるという。 「全休日で追い切り日がズレても、馬のリズムやレース前の微調整まで踏まえると木曜日ではなく水曜日に追い切りをしたいという考えもある。ただ全休日明けにいきなり強い追い切りを行うのはリスクがあることから、事前に申請しておけば全休日の火曜日に馬場入りすることが認められている。ファンへ情報提供的にも水曜日追い切るほうがベターではあるよね。 火曜全休日の馬場入りは任意なのだけど、今や大レースに出る馬はほとんど適用しているよ。それが厩舎の意思ならいいのだけど、無理矢理合わせさせられている厩舎もないとはいえないからね」 東西トレセンが全休日となった25日火曜日に坂路およびウッドに馬場入りした馬は確認すると、以下の通りであった。 ・美浦坂路入り 全23頭 うち、ジャパンC出走予定馬 コスモキュランダ、シュトルーヴェ、タスティエーラ、ドゥレッツァ ・美浦ウッド入り 全5頭 うち、ジャパンC出走予定馬 ダノンベルーガ ・栗東坂路入り 全19頭 うち、ジャパンC出走予定馬 アドマイヤテラ、クロワデュノール、サンライズアース、ジャスティンスカイ、シンエンペラー、セイウンハーデス、ダノンデサイル、ディープモンスター、ヨーホーレイク ジャパンCに出走予定の日本馬17頭のうち15頭が該当していたのだ。しかもここに名前がないマスカレードボールも全休日の25日にダートコースでキャンター調整。全休日に馬場入りしなかったのは、24日月曜日にウッドで追い切られ変則調整だったホウオウビスケット1頭のみであった。 今年のような日程だったのは前回が2020年、当時8冠馬のアーモンドアイ、無敗3冠馬のコントレイルとデアリングタクトらが集結した競馬史に残るあのレースだ。そもそも別格の3頭ではあったが、上位3頭に加えて、4着カレンブーケドールと5着グローリーヴェイズも火曜に馬場入りをして水曜日に最終追いを消化していた。 前出の調教助手が言うように全休日の馬場入りは任意だが、今年ここまで多くの陣営が全休日に馬場入りした点を鑑みると、大レースに向けて、“ルーティン”こそが正となっているのかもしれない。 コントレイルを管理していた矢作厩舎はシンエンペラー、デアリングタクトを管理していた杉山晴厩舎のジャスティンパレスが出走。今を輝くトップステーブルだけに伏兵に甘んじそうな今回は妙味がありそう。 なお、2020年の前は2015年に3連休競馬後のジャパンCとなり、調整方法が現代と異なる面は大きいが、結果は4人気ショウナンパンドラ→7人気ラストインパクト→1人気ラブリーデイ。2、3番人気は馬券外に飛び、ラブリーデイが面子を保った形だ。ラブリーデイを管理していたのは池江厩舎。高齢になっても一線級で走れる馬づくりのノウハウを持つ一流ステーブルだ。同厩舎からは今年ディープモンスターが出走する。 各馬がよりいい状態でジャパンC当日を迎えることを願うばかりだが、今年のジャパンCは厩舎力に注目してみるといいかもしれない。 ◆【京阪杯2025予想/全頭診断】斤量59キロのGI馬・ルガルの評価は 穴妙味なら「2.4.1.2」該当の想定10人気以下 ◆【ジャパンカップ2025/外厩リスト】近3年で好走馬半分以上を占める「ノーザンファームしがらきが強い」 ◆【ジャパンカップ2025予想/エキスパート分析】「持久力勝負」でサンライズアースに人気以上の期待も? 豪華レースの注目馬&穴馬を徹底予想
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