【ローズS2025/外厩リスト】昨年11人気3着セキトバイーストなど“チャンピオンヒルズ”が近年で頭角現す

坂路の家主 M

2025-09-11 15:45

【ローズS2025/外厩リスト】昨年11人気3着セキトバイーストなど“チャンピオンヒルズ”が近年で頭角現す
【ローズS2025/外厩リスト】昨年11人気3着セキトバイーストなど“チャンピオンヒルズ”が近年で頭角現す
先週の札幌2歳Sは、ノーザンファーム生産の2億円ホース・ショウナンガルフが優勝。ノーザンファーム生産馬は7月末の関屋記念でのカナテープ以来となった。一方、京成杯AHは岡田スタツド生産のワン・ツー決着、セントウルSは8人気カンチェンジュンガはメイショウタバルなども利用するキャニオンファーム土山を利用して勝利を飾った。今週開催されるのは、ローズSとセントライト記念。気になる外厩利用をリストアップする。
先週から中山と阪神で秋競馬がスタートしたいっぽう、札幌では最終週開催。土曜日に行われた札幌2歳Sでは1番人気に推されたショウナンガルフが優勝。同馬は当歳時にセレクトセールで2億3100万円の値が付いたノーザンファーム生産のハービンジャー産駒で、前走函館新馬戦1着後はデビュー前に育成されたノーザンファーム空港で調整されていた。

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前回のコラムでも紹介したように、ノーザンファーム生産馬は7月末の関屋記念でのカナテープが勝利して重賞で勝てておらず、8月は重賞で月間未勝利。9月に入り勝利したことで秋競馬に替わってようやく流れが変わった感があるものの、札幌での勝利となればあくまでも夏競馬での間に帳尻を合わせてきたという評価が適切なのかもしれない。

■東西開幕週は非ノーザンが勝利
また今年から中山での土曜日開催となった京成杯AHは13番人気の7歳牝馬ホウオウラスカーズと11番人気の6歳牝馬ドロップオブライトによるワン・ツー。この2頭は前走から中3週で直前の外厩利用はなかったものの、同じ岡田スタツドの生産馬。近年の同牧場生産馬としてはGI3勝のタイトルホルダーや昨年の宝塚記念馬ブローザホーン、ダート交流GIで今年2勝のシャマルなどの活躍が知られている。

同牧場には福島県にノルマンディーファーム小野町という外厩があるものの、系列のノルマンディーサラブレッドレーシング所属馬を含めて必ずしもその外厩を利用するとは限らない。このあたりが社台グループなどとの差になるが、関西ではチャンピオンヒルズを利用する馬もおり、この重賞ワン・ツーで今秋に流れが来るかもしれないので注意しておきたい。

京成杯AHと入れ替わりで日曜日開催となった秋華賞トライアルの紫苑Sは7番人気のケリフレッドアスクが勝利。同馬は8月の中京1勝クラス戦4着から中3週で、直前の外厩利用はなかったが普段は吉澤ステーブルWESTを利用。吉澤ステーブルさんは育成馬や外厩利用馬がレースに勝つとホームページで紹介しているが、この紫苑S勝利もさっそく情報がアップされていた。

さらにスプリンターズSへのステップであるセントウルSは8番人気のカンチェンジュンガが2月の阪急杯に次いで二つ目の重賞制覇。同馬はメイショウタバルなども利用するキャニオンファーム土山で前走後に調整されていた。それにしても、先週の古馬重賞は波乱傾向であった。

■ノーザンFしがらき・天栄組は毎年好走馬を輩出
GIが近づき前哨戦のGIIが行われるようになると大手牧場、さらに言ってしまえばノーザンファームの天下になると思っていたが、先週の重賞勝利は2歳戦のみ。今週はローズS、セントライト記念と本番との関係が深いトライアルが組まれているがどうなるのか。さっそく2重賞に出走を予定している主な馬の外厩利用状況を確認していく。

・ローズS
【前走後外厩利用】
ヴーレヴー(ノーザンファームしがらき)
カムニャック(山元トレーニングセンター)
ダンツエラン(宇治田原優駿ステーブル)
チェルビアット(ノーザンファームしがらき)
テレサ(ノーザンファームしがらき)
パラディレーヌ(ノルマンディーファーム小野町)
ビップデイジー(ノーザンファームしがらき)
ミッキージュエリー(チャンピオンヒルズ)
ランフォーヴァウ(社台ファーム鈴鹿)
ルージュソリテール(ノーザンファームしがらき)

【在厩調整】
タガノアビー

さすがは大手の外厩ばかり。NHKマイルCを3着したチェルビアット、オークスからの巻き返しを図るビップデイジーなどは、近5年の好走馬15頭中4頭が利用していたノーザンファームしがらき。昨年はクイーンズウォークとチェレスタのワン・ツーだった。ノーザンファームしがらき・天栄組は毎年好走馬を送り込んでおり、やはり軽視はできない。

カムニャックは2023年勝ち馬マスクトディーヴァや同3着マラキナイア、2018年3着ラテュロスと同様の山元トレセン。ミッキージュエリーは2020年勝ち馬アートハウス、昨年3着セキトバイーストと、近年で頭角を現すチャンピオンヒルズを利用している。個人的にはオークス馬がどの程度の仕上げでトライアルに出てくるかが気になる。

・セントライト記念
【前走後外厩利用】
ジーティーアダマン(チャンピオンヒルズ)
ビーオンザカバー(山元トレーニングセンター)
ピックデムッシュ(ノーザンファーム天栄)
ファイアンクランツ(ノーザンファームしがらき)
ミュージアムマイル(ノーザンファームしがらき)
ヤマニンブークリエ(宇治田原優駿ステーブル)

【在厩調整】
サクラファレル

こちらも大手外厩利用馬ばかり。王者ノーザンファームか、他の外厩か。GIが近づくと、外厩利用のラインナップも変わってくる。ヤマニン軍団のヤマニンブークリエは夏競馬で好調だった「宇治田原優駿ステーブル」を利用している。陣営の勢いには注目だ。

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