【セントライト記念2025/全頭診断】ミュージアムマイル撃破の可能性を秘める“メイチ仕上げ組” 波乱含みの菊花賞トライアル
馬柱探偵 田原基成
2025-09-11 18:00
菊花賞の前哨戦として行われるセントライト記念。ミュージアムマイル、レッドバンデといった出走馬をどのように分析したのか? ※2025年9月11日時点の見解であり、実際の結論(印・買い目)は週末の予想コラムにてご確認ください。 ◆【セントライト記念2025/大口投票】ミュージアムマイルに100万超え、レッドバンデ&ファイアンクランツも続くか 15日の高額投票を随時更新中 ・エーオーキング 前走ラジオNIKKEI賞は13着とまったく歯が立たず。変わり身は望み薄か。 ・サクラファレル 目下3連勝中と勢いに乗る上がり馬。いずれも逃げ切り勝ちと、そのスピードには目を見張るがあるが裏を返せば融通性の利かない脚質であるということだ。道悪だったとはいえ、一度使われた芝2200mは勝ち馬から1秒1差をつけられているように距離延長+急坂替わりの不安はよぎる。良くて押さえまでか。 ・ジーティーアダマン 前走皐月賞は14着と大敗。そこから仕切り直しとなる一戦だが、この馬で特筆すべきは2走前のすみれSだ。芝2200mの当時、2分11秒0の勝ち時計はレースレコード。そのラップを自ら刻んで勝利を収めたことは評価に値する。ダラッと流れる非根幹距離はいかにも合いそうなタイプ。要警戒。 ・ピックデムッシュ デビューから連対外のない馬。特に中山芝2200mは【2-0-0-0】と負け知らずで、いずれも上がり3F最速かつ2着に0秒4差の楽勝だった。良くも悪くもレイデオロ産駒のスパッと切れない特徴を踏襲した馬であり、舞台適性は申し分なし。軽視禁物。 ・ビーオンザカバー 3走前の当舞台は9着と大敗。ダートのオープン級での好走が目立つ厩舎の管理馬でもあり、強調材料は乏しい。 ・ファイアンクランツ 前走日本ダービーは9着。ボロボロに負けたレースでもなかったことから、一定レベルの安定感を秘めたタイプという見方もできそうだ。過去10年のセントライト記念において、前走日本ダービーを8枠で初角5番手以内だった馬は【2-0-2-1】馬券内率80%。GIIのメンバーですんなり先行なら巻き返しが期待できる。 ・フィーリウス 得意距離の前走だったが、勝ち馬とは0秒7差。重賞のメンバー相手では荷が重い印象を受ける。 ・ブルータス ダートで良績を挙げてきた馬。いきなり芝重賞挑戦のハードルは高いと言わざるを得ない。 ・ミュージアムマイル 皐月賞馬がここから始動。舞台適性は申し分ないが、気になるのは芝1600mでデビューをはたしたうえで朝日杯FSに参戦した2歳時のローテーションだ。クラシック戦線ど真ん中を狙う馬なら、マイルを2度使う選択はしないはず。皐月賞もマイラーが対応可能な馬場だからこその勝利という見方もできるだろう。中山芝2200mは距離適性のごまかしが利かない条件。思わぬ凡走も頭に入れておきたい。 ・ヤマニンブークリエ 2勝クラスの前走は斤量52キロでの勝利。その恩恵があったことは確かだが、2歳時にはミュージアムマイルの2着があるなど一定以上の能力を秘めている。中山2200m重賞で幾度となく勝利実績がある鞍上・横山典弘の手綱捌きも含め、何らかの印は必要か。 ・リギーロ 連勝中と勢いに乗る馬だが、2勝はいずれも函館芝2600m。オール野芝の中山芝2200mへの関連性には乏しく、連続好走は至難の業と言えそうだ。 ・レッドバンデ この馬の前走には驚かされた。青葉賞4着の実績から1勝クラスで勝つのは当然と言えるが、芝2400mの走破時計2分24秒3は今年の日本ダービー5着相当。1000m通過は1秒7遅いにもかかわらず、後半1000mで一気に時計を詰めた計算だ。中間のウッドは6F77秒6、4F48秒9の猛時計。次走に向けてお釣りを残さないメイチ仕上げを想定したとき、勢力図を一気に塗り替える結果が現実味を帯びる。 ◆【セントライト記念2025/大口投票】ミュージアムマイルに100万超え、レッドバンデ&ファイアンクランツも続くか 15日の高額投票を随時更新中 ◆【セントライト記念2025/AI見解】ミュージアムマイル本命視も…AIが高評価した対抗馬は? 菊花賞トライアル戦から注目馬ピックアップ ◆【ローズステークス2025/AI見解】AIが高評価した「台風の目」候補は? 西の秋華賞前哨戦から注目馬をピックアップ
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