【スプリンターズS/外厩リスト】サトノレーヴは“いつもの施設”利用せず 連覇かかるルガルは昨年同様の調整

坂路の家主 M

2025-09-25 16:00

【スプリンターズS/外厩リスト】サトノレーヴは“いつもの施設”利用せず 連覇かかるルガルは昨年同様の調整
【スプリンターズS/外厩リスト】サトノレーヴは“いつもの施設”利用せず 連覇かかるルガルは昨年同様の調整
先週も東西でノーザンファームの外厩で調整された馬によるワン・ツー。秋の中距離路線となるとさすがという結果だ。今週開催されるのは、秋GIの開幕戦・スプリンターズS。気になる外厩利用をリストアップする。
先週の東西でのGIIは、ノーザンファームの外厩で調整された馬によるワン・ツー。古馬のオールカマーはノーザンファーム天栄を利用していた有馬記念馬レガレイラが復活の勝利を遂げた。

◆【シリウスステークス2025予想/AI見解】AI高評価の「妙味・大穴・台風の目」は? テーオーパスワード&ジンセイだけじゃない…ダート戦注目馬ピックアップ

■ノーザン・社台系が再浮上の秋へ
レガレイラは、宝塚記念11着後に札幌記念への参戦プランもあったようだが、もう1か月延ばして得意の中山戦から再始動したことが功を奏したようだ。2着はそのレガレイラの半兄であるドゥラドーレス。こちらもノーザンファーム天栄を利用した通常の調整であったが、エプソムC、七夕賞に次ぐ3走連続での2着惜敗となった。

とはいえハイレベルなきょうだいワン・ツーは見事である。レース後はレガレイラとともに25日木曜日にノーザンファーム天栄へ出されており、次走のレース選択にも注目してみたい。

菊花賞トライアルの神戸新聞杯はダービー後にノーザンファームしがらきを利用した2頭の争いとなり、ダービー3着のショウヘイを骨折明けの春シーズンでは実力を示せなかったエリキングがクビ差先着しての重賞2勝目。夏にノーザンファームしがらきで立て直され秋初戦から結果を残した。

レース内容的にも菊花賞へ向けて楽しみが広がったし、2着のショウヘイもこの馬なりに精一杯の競馬であったが、先着した相手が強かった感。また宇治田原優駿ステーブルを利用していた3着ジョバンニも、次走での上積みに期待したい内容であった。

■外厩利用、在厩調整いずれも勝ち星
9月に入って3週連続で続いた前哨戦が終われば、いよいよ秋のGIシリーズが開幕。その第1弾は中山のスプリンターズSである。ちなみに過去5年の優勝馬の外厩利用状況は次の通りであった。

20年グランアレグリア(ノーザンファーム天栄)
21年ピクシーナイト(在厩調整)
22年ジャンダルム(在厩調整)
23年ママコチャ(ノーザンファームしがらき)
24年ルガル(チャンピオンヒルズ)

春競馬以来となったグランアレグリアとルガルは使い慣れた外厩で調整され、セントウルSから中2週のピクシーナイトは在厩調整。いっぽう中5週となる前走北九州記念出走馬では、ジャンダルムが在厩調整であったのに対しママコチャはノーザンファームしがらきを短期利用して2週前に栗東トレセンへ帰厩していた。

では今年の出走馬はどうなのか。まずは主な馬の外厩利用状況を確認したい。

【前走後外厩利用】
カピリナ(阿見トレセン)
サトノレーヴ(ヤシ・レーシングランチ)
ジューンブレア(チャンピオンヒルズ)
ナムラクレア(チャンピオンヒルズ)
ピューロマジック(宇治田原優駿ステーブル)
ヤマニンアルリフラ(宇治田原優駿ステーブル)
ルガル(チャンピオンヒルズ)

【在厩調整】
ウインカーネリアン
カンチェンジュンガ
トウシンマカオ
ドロップオブライト
ペアポルックス
ママコチャ
ヨシノイースター

今年は中4週となるキーンランドCまでが在厩調整、前走が中6週となるCBC賞から前という馬たちが外厩利用での参戦となった。このあたりは間隔に加え、各馬の属性も影響しているのかもしれない。

さて、注目はやはり高松宮記念馬サトノレーヴであろう。キーンランドC1着から在厩で調整され1番人気に推された昨年のこのレースは7着。今年は4月に香港のチェアマンズスプリントプライズ、6月には英国のクイーンエリザベス2世ジュビリーSに遠征してともに2着。帰国後は着地検疫からいつも通りチャンピオンヒルズで調整予定であったが、暑さを考慮して北海道門別にあるヤシ・レーシングランチを利用することになったのである。

北海道の外厩から8月半ばに函館競馬場へ入厩。ウッドで乗られてから先月末に美浦トレセンへ帰厩しており、この2週はモレイラ騎手が跨って追い切りを行っている。1か月半ほど調整されているため外厩が変わった影響はなさそうだが、世界でも互角の走りしてきた馬がどんなレースをするのか注目したい。

いっぽうサトノレーヴが今回利用しなかったチャンピオンヒルズでは、函館SS、CBC賞と連続2着のジューンブレア、近4回のスプリント GIで2着、3着、2着、3着のナムラクレア、そして昨年覇者ルガルといった強豪馬が調整された。

また函館SS後すぐにこのレースに目標を切り替えたカピリナは阿見トレセンを利用。ここは社台グループやかつての大樹ファーム、さらにアイルランドで育成を担当してきた場長が主宰する外厩である。在厩調整馬にも有力馬がおり、スプリンターズSは外厩利用馬vs.在厩調整馬という視点からも面白そうだ。

◆【スプリンターズステークス2025予想/穴ライズ】10人気3着の再現可能なウイニングポジションに想定“2桁人気”の爆穴 見せ場以上の一発ある

◆【スプリンターズステークス2025予想/枠順傾向】トウシンマカオが「馬券内率5%」の不振枠 “高配当の使者”は内枠の後方勢

◆【シリウスステークス2025/全頭診断】ジンセイに「3.1.2.1」の高好走率データで軸不動か 穴候補は“圧巻の4走前”が光る想定6人気以下

無料会員登録はこちら!

ニュースの閲覧やコメントの書き込みで「スコア」が貯まる!みんなのパドック診断にも参加可能!
メールマガジンで最新情報をお届け

今すぐ登録
 この記事は参考になった  23

オーサープロフィール

坂路の家主 M
『特選・外厩リスト』
このオーサーのプロフィール

関連リンク

無料会員登録はこちら!

ニュースの閲覧やコメントの書き込みで「スコア」が貯まる!みんなのパドック診断にも参加可能!
メールマガジンで最新情報をお届け

今すぐ登録

「外厩リスト」の新着記事