【トレセンのウマい話】現2歳の種牡馬リーディングから「浮かび上がる勢力図」と“産駒実績が浅いうちに”狙いたい種牡馬

厩スポイラー

2025-10-08 16:15

【トレセンのウマい話】現2歳の種牡馬リーディングから「浮かび上がる勢力図」と“産駒実績が浅いうちに”狙いたい種牡馬
【トレセンのウマい話】現2歳の種牡馬リーディングから「浮かび上がる勢力図」と“産駒実績が浅いうちに”狙いたい種牡馬
10月に入り秋競馬が本格化すると同時に2歳戦の注目度も高まる時期。現2歳世代の種牡馬リーディングと総合リーディング、現場の感触について、血統好きのスポーツ紙記者Sが語る。
秋の東京、京都開催といえばGIシリーズの盛り上がりとともに、注目したいのが2歳戦である。

6月7日から始まった現世代の2歳戦はこれまでに新馬戦143戦、未勝利戦114戦、1勝クラス3戦、オープン特別8戦、重賞4戦の272レースを消化。門別からの転入で函館2歳Sに勝利したエイシンディード、初勝利がオープンのクローバー賞だったストームサンダー、ホッカイドウ競馬所属でオープンのすずらん賞を勝ったビッグカレンルーフを含め260頭の勝ち馬が誕生している。

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■「種牡馬戦国時代」現在の勢力図は……

そんな現2歳世代の10月5日終了時点でのJRA種牡馬リーディングは次のようになっている。 (1)エピファネイア【19-10-9-26】 (2)モーリス【11-5-10-31】 (3)キズナ【10-13-8-34】 (4)コントレイル【9-6-3-49】 (5)ドレフォン【9-6-3-43】 (6)リオンディーズ【9-4-4-43】 (7)モズアスコット【8-4-7-32】 (8)サートゥルナーリア【7-3-9-21】 (9)フォーウィールドライブ【7-1-4-26】 (10)リアルスティール【6-6-1-39】 ほかにルヴァンスレーヴ、ロードカナロア産駒も6勝を挙げる。総合リーディング(1位キズナ、2位ロードカナロア、3位エピファネイア)とは違ったラインナップとなっているが、 「現2歳は2023年生まれ、つまり2022年に種付けされた世代です。トップのエピファネイアは2020年にデアリングタクトが無敗での牝馬三冠を達成し、21年には皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を制しサークルオブライフも阪神JFに勝利。その直後とあって種付け料が1800万円に大幅アップした最初の世代になりますね。種付け料と種付けに集まる繁殖牝馬の質は比例しやすいのですが、ここまで19勝のうち13勝が新馬勝ちを決めており他の種牡馬を圧倒。さらにアランカールが福島新馬戦と野路菊Sを連勝、ウイナーズナインは小倉新馬戦と芙蓉Sを連勝しており、先々が楽しみな馬もスタンバイしています」 と、エピファネイアの首位に言及したのは血統好きのスポーツ紙記者S。 馬券的には18勝が3番人気以内で、4番人気以下は1勝のみ。人気サイドばかりで妙味こそ薄いが、評価基準が少ない2歳歳戦において人気馬は信頼してよさそうだ。2位のモーリスは、以前のコラムで紹介したように現2歳世代は使い出しが早く結果にも出ている。 「モーリスは昨年の2歳リーディングで、アドマイヤズームが朝日杯FSを勝つなど3位につけていましたから、秋競馬でも勢いが続くようなら今年も面白そうです。3位のキズナは総合リーディングサイアーでもあるように、昨年の2歳ではマジックサンズ、ブラウンラチェット、エリキングが重賞を勝ち、JRAでは賞金1位、勝利数で2位でした。この2歳世代はいい繁殖がコントレイルに向かうなんて言われていましたが、よくやっていますよ」 4位は今年産駒デビューの無敗三冠馬コントレイル。関係者はじめ競馬ファンの注目が集まっているが、 「新馬戦が始まったころは“これ大丈夫か?”って心配されていましたが、徐々に産駒成績をあげてきました。先週はウィズクィーンが土曜日の京都未勝利戦を勝ち、日曜日の東京2000mではゴーイントゥスカイが新馬勝ち。ここまでの傾向的には新馬戦での取りこぼしが多いように感じますが、秋になって変化が出てくる雰囲気がありますね」 と、初戦向きとは言い難い一方、成長力に期待できるようだ。種牡馬戦国時代、エピファネイアはいまだに人気一角と言った様子だ。

■実績が浅いうちに狙いたい注目産駒

そのほかに注目すべき種牡馬がいるか聞いてみると、 「昨年産駒デビューのモズアスコット(7位)とフォーウィールドライブ(9位)は評判ですね。モズアスコットは、父同様に芝とダートの二刀流で頑張っています。二刀流だからこそ適性がはっきりしなかったり、産駒の実績が浅い分、現場の感触よりも世間の評価が低いこともしばしばあります。ホープフルS3着のファウストラーゼンも17番人気でしたしね。1番人気になって裏切るシーンもあるのですが、馬券としては妙味ありです」 確かに、先週のりんどう賞を逃げ切ったラスティングスノーは7番人気、日曜日の東京ダート未勝利せデ3着に入ったカセノアステリアは6番人気の伏兵だった。 「フォーウィールドライブは、正直ノーマークでしたが、世間もそんな感じでさほど人気に推されることなく5勝をマークしているのがポイントです。いかにも短距離馬っぽい体つきの馬が多く、短めの距離なら基本的に狙えます。重賞級まではまだ評価できませんが、平場でコンスタントに走れるのが魅力。この先も面白そうですね」 さて、今週は土曜日の東京でサウジアラビアロイヤルCが組まれている。モーリス産駒のゾロアストロとチュウワカーネギーの2頭が人気を集めそうだが、モズアスコット産駒のエコロアルバ、ガリレアの2頭もエントリーしている。同産駒の走りには注目してみたい。 ◆【アイルランドトロフィー2025/枠順傾向】“最多5勝”の好枠にボンドガールとカナテープ、頭で狙いやすいのは……「外枠伏兵にも要警戒」 ◆【アイルランドT2025/危険な人気馬】充実一途の4歳一角に“黄信号” 求められるのは切れ味「差し馬に飲み込まれる」可能性浮上 ◆【アイルランドT2025/DATAピックアップ】「10年中9勝」のうち“単回収値620”の絞り込みに該当 条件ドンピシャの期待馬は

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