11/2【天皇賞秋】「圧勝まである」ただ1頭、最強のアイテムを使える爆穴から相手も攻め攻めで帯超えよゆう！　単勝＋3連単50点

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先週の菊花賞は「セオリーは外の差しだけど武豊が逃げると反転するからその逆！」とか偉そうにつらつらと書いたら、武豊が逃げなくてセオリーの順目がきた。あの出負け一瞬で最近だと飛び抜けて費やした自分の執筆時間がパーだ。まじにつらいぜ。

だがしかし、それでも、逃げなかったにも関わらずこの秋のGIは３つとも「武豊を使った」馬が勝っている。ウインカーネリアンとエンブロイダリーは言わずもがな（つーか先週も書いた）だが、結局エネルジコも上がっていくマイユニバースに合わせた結果だ。あのラインこそが菊花賞におけるベスポジとなり、エネルジコに続いたエリキングも2着となった。

武豊騎手は時計感覚があまりにも強すぎる。そしてルメール騎手はそれを使うのがあまりにもうますぎる、というかルメール騎手の武豊騎手への信頼が「使うことが上手い」といったことに繋がっている。そういうわけですな。

そしてまた今回、先週とは違い「明らかに足りている」という逃げ馬に武豊騎手が乗る。しかしながら、天皇賞・秋の逃げ切り勝ちはメジロマックイーン降着で繰り上がりとなったプレクラスニーまで、純然たるものは80年代のニッポーテイオーまで遡らないと前例がないほどで、力は足りてても難易度は非常に高く条件がめっちゃ厳しい。

と、いうことはだ。よっぽどの豪脚で流れを無視して薙ぎ倒すようなつよつよ馬でもいない限り、今回も「最強アイテム・武豊」を使うものが勝利するとみた。

改めて整理すると、今回のハナ候補は武豊騎手の跨るメイショウタバルの他にホウオウビスケッツもいるが、番手からでも競馬ができるしハイペースどんと来いといったタイプではないので、まず隊列の1,2番手は固定と見て良いと思う。菊花賞のようなイレギュラーがあれば別だが、歴戦の古馬だしそうはならんでしょう。まさかの取消の方が可能性高いくらいに思ってる。

さて、じゃあホウオウビスケッツでいいのか？ってことになりそうだが、そうは思わない。

ホウオウビスケッツの逃げた昨年は前半5ハロン59秒9、後半5ハロン57秒4という超後傾ラップ。だから残れたし、だから34秒0で上がってこれた。あのレースでは穴評価だったタスティエーラも好位を取れていたのが2着好走の大きな要因だし、だからこそ4角13番手からぶっこ抜いたドウデュースの強さが際立ち、だからこそ4角11番手からクビ差4着のジャスティンパレスがその後のレースで人気した。つまるところ、前に楽なレースだったのだ。

翻って今回。メイショウタバルの逃げは、武豊の逃げはそんなにヌルくない。道中で後ろの脚を削ぐから上がってくる馬がいなくなるというレースだ。宝塚記念で道中死んだフリをしてたジャスティンパレスがすごい脚で3着に上がってきたように見えたのは、そもそも勝負圏にいなかったから脚を溜めることができたいうことだ。

そういった苦しいレースにおけるホウオウビスケッツは、脆い。1800m以上かつイーブンペース以上でこの馬が生き残ったのは前後半イーブンだった函館記念、前傾に限ればハッキリ言って弱メンだった3歳時のスプリングSくらいで、その他は尽く沈んでいる。ちなみに金鯱賞はものすごく前傾ラップに見えるが、デシエルトの大逃げがあったためで、この馬は番手の楽なポジションにいた。タバルの逃げはこの馬にとって天敵とも言えるものだから、直線半ばで脱落するだろう。

「じゃあ番手でペース落としてタバルの離し逃げにすればいいじゃん」という意見もあるかもしれないが、そしたらタバルがもっと楽になるし、自身より後ろの馬をアシストするだけになるじゃん。そこにまったく勝ちの目はない、つーかそれやって金鯱賞でクイーンズウォークにやられた。逃げ馬も後ろの馬もより強化されるココでそんなことやっても、金鯱賞より着順が悪くなるだけでチャンスはゼロだ。

そもそも、ユタカ逃げを使える馬は武豊騎手の作る波に最も上手に乗れる馬であればいい。となれば、先程から何度も出している「前傾ラップへの適応力」がキーワード。このキーワードから導き出される結論はタバルを除くと……1頭しかいない。

孤高の◎セイウンハーデスだ。

このセイウンハーデス。前走エプソムCが出色。2ハロン目からゴールまで12秒台にタッチしない息の入らないペースかつ、前半3ハロン34秒2、後半3ハロン35.1の前傾ラップをぶち抜いて早め先頭から圧勝と、目を疑うようなパフォーマンスを見せた。

特に手前を替えてからの伸びは破壊的と言っても良いくらいで、タバルの作る前傾志向のレースのみならず、どんなペース、どんな結果だろうと決め手の求められる天皇賞・秋というレースにおいても非常にマッチすると言える。

過去10年で6歳以上は全滅という不吉なデータもあるが、似たようなデータを持ってる有馬で昨年はシャフリヤールが2着に好走したし、このレースだってカンパニーが8歳で勝っとるやんけ。GII大将だと思ってたのにしこたまやられたから覚えてるよ俺は……。

そもそも、この馬は（屈腱炎由来なので不本意な形ではあるが）1年以上の休養を挟んだりしてるので、6歳ながら今回でまだキャリア15戦目。しかも、ここ3戦くらいで安定して馬体重480キロを超えるようになっており、今なお成長が見受けられる。年齢やこの馬ではない過去の馬たちの数字に囚われると、しっぺ返しがあるかもしれない。

前走で見せた、すり潰してくるレース質を万力で潰し返すような競馬はまさにGI級の馬が見せるもの。相手は近走後傾ラップで好走した馬ばかりの今回、結果「武豊をうまく使った」となりそうなこの馬の圧勝までありえる。

相手は○メイショウタバル。

自分の予想の大前提はこの馬がペースを握ることにある。絡まれなければ◎が生きる。そして、絡まれないならこの馬は自分のペースで走れるということになる。今回は……先述したようにまず絡まれないだろう。で、あれば生き残りの可能性は高い。

直線の長い府中もドバイターフの強さを見れば大丈夫でしょう。あのレースだってハナ切って粘りに粘ってブレイディヴェーグ、リバティアイランドを完封。宝塚記念の伏線はあそこにあったと思う。

この馬がマイペースで逃げれば差し馬の武器を錆びつかせる。直線中々抜けない壁として存在感を放つのでは。

3番目でケアしたいのは最初から腹をくくりそうなタイプ。宝塚のジャスティンパレスのように死んだフリが効きそうなタイプだ。そうなると……▲ソールオリエンスかな。

バリバリの超前傾ラップだった皐月賞を差し切って勝利。重馬場巧者であることは確かだが、この馬は消耗戦に強いタイプなのではと個人的に考えている。

もしそうであれば、今回浮上あり得るのでは。前走の宝塚も結構良いところまで上がってきているしね。おまけに追い切りは今回1番人気に推される僚馬より明らかに良い動き、なら狙うしかない。

最後に、本命対抗が7,8枠になってしまったが、そうは言っても14頭立て。メイショウタバルは逃げやすい枠に入ったし、そのひとつ内のセイウンハーデスはタバルを見ながら運べるしで好枠では？と考えている。むしろこの枠で嫌われそうなところはドラが乗ったと捉えれば大歓迎。

それに、先週も書いたでしょうよ。「武豊が逃げればセオリーの逆になる」って。

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