出馬表

コース解説

中山　芝2500

外回りコースの3コーナー手前からスタートし、4コーナーに向けて緩い下り坂を約192m（Aコース時）走る特殊な設定。正面スタンド前で最初の急坂があり、1～2コーナーの中間まで上り坂が続く。その後は内回りコースに入り、向こう正面直線は平坦。3～4コーナーはスパイラルカーブで緩やかな下り坂となり、最後の直線は310mと中央競馬場の中で最短を誇る。さらにゴール前には高低差2.4mの急坂が立ちはだかり、コース設定はA、B、Cの3パターンが存在する。
コーナーが多いため道中で息を入れやすいコース形態でありながら、実際には激しい消耗戦になりやすく、スタミナが厳しく問われる。ハイレベルなレースほどラストスパートの地点が前になり、近年は時計が出るようになったものの上がりがかかりやすい傾向。同クラスでもペースや馬場状態により1秒以上タイムが異なることもある特異なコースだ。
脚質面では、テンから激しい先行争いは少ないものの、好位を取れる馬が圧倒的に有利となる。有馬記念の傾向からも明らかなように、4コーナー先頭で押し切るのは至難の業だが、直線一気も難しく、コーナーを6つ回るため、ロスなく立ち回れる先行馬が優位。差し・追込み馬はかなりの能力がないと勝利は困難で、大穴が開く場合はたいてい人気薄の馬の前残りとなる。逃げ・先行馬はできるだけ内枠が望ましく、このコースでの好走歴やローカル2600mの好走実績を持つ馬も要注目だ。