【しらさぎステークス2025/全頭診断】チェルヴィニアははたして盤石か? 阪神替わりで「3.2.0.2」人気盲点に穴妙味

馬柱探偵 田原基成

2025-06-19 18:10

【しらさぎステークス2025/全頭診断】チェルヴィニアははたして盤石か? 阪神替わりで「3.2.0.2」人気盲点に穴妙味
【しらさぎステークス2025/全頭診断】チェルヴィニアははたして盤石か? 阪神替わりで「3.2.0.2」人気盲点に穴妙味
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のしらさぎステークス2025出走馬全頭診断。今年から新設されたマイル重賞に牝馬二冠馬チェルヴィニア、重賞3勝の実績馬レーベンスティールらが顔をそろえた。記念すべき第一回をどのように分析したのか?
※2025年6月19日時点の見解であり、実際の結論(印・買い目)は週末の予想コラムにてご確認ください。

・キープカルム
オープン昇級後はなかなか突き抜けるまでには至らない馬。それでも冬競馬や道悪馬場を経て臨んだ前走ダービー卿CTは3着と、気温上昇+馬場コンディションが良好になったことでパフォーマンスを上げた点は収穫だ。中間の坂路はラスト1F11秒9と自己ベストを更新。逃げ馬不在のメンバー構成にあって、好位からの競馬を得意とする鞍上・坂井瑠星騎手が手綱を握る点も不気味だ。

・コレペティトール
復調の兆しがうかがえない近走。寒い時季を得意とする馬でもあり、厳しい印象は否めない。

・シヴァース
この舞台の3勝クラスを制して臨む馬。勝ち時計1分32秒3は立派だが、イン前有利馬場をロスなく運んだ好騎乗と前日の3歳戦・チャーチルダウンズCの勝ち時計より遅いことを考えると過大評価は禁物なのかもしれない。中心に据えるには不安が残る。

・ダイシンヤマト
条件戦を連勝中の上がり馬。中山マイルの前走勝ち時計はダービー卿CTと0秒2差と、目下の充実ぶりがうかがえるパフォーマンスだった。今回は初の関西圏がどうかも、実績馬に少なからず不安要素が存在するここなら再度の好走があっても驚けない。

・タシット
6歳にして初の関西圏。得意の中山マイルでも馬券内に届かなかった近走内容から、条件替わりがプラスに働くとは思えない。

・ダディーズビビッド
前走はさすがに相手強すぎた。2走前に勝っている舞台替わりは歓迎と言えるし、叩き2戦目の成績【2-1-1-3】を踏まえると何らかの印は必要か。

・ダンツエラン
しらさぎSは別定戦だが、本馬は斤量51キロ。最重量のレーベンスティールとは8キロもの差があり、もはやハンデ戦の様相を呈している印象だ。斤量51キロの恩恵と夏競馬のマイル戦で勝ち上がった適性も含め、穴馬候補としてピックアップしたい1頭。

・チェルヴィニア
昨年の牝馬二冠馬が6月のGIII戦に登場。格を考えれば一枚も二枚も抜けている印象だが、今回は血統面が引っかかる。古馬のハービンジャー産駒は阪神芝1600mのオープンクラスで【0-0-0-10】。この馬自身、桜花賞で惨敗を喫しているようにキャリアを重ねたなかでのマイル適性には不安がある点から、ここは押さえ程度が精いっぱいか。

・デビットバローズ
前走エプソムCは9着と敗退。これで関東圏は【0-0-0-3】と好走歴がなく、遠征競馬を苦手としているタイプなのだろう。翻って、ほど近い阪神・京都開催は【3-2-0-2】と安定。有力馬に後方待機組が目立つ組み合わせにあって、前にいける機動力も魅力だ。

・ニホンピロキーフ
近走は3番人気以内のレースが続いているが、馬券内は3走前のリステッド競走のみ。時計のかかる渋った馬場か冬競馬がスイートスポットの馬で、パンパンの良馬場かつスローの上がり勝負が予想される今回は条件不適と言わざるを得ない。

・ボルザコフスキー
昨年10月以来の実戦。時計のかかる馬場が合うタイプで、パンパンの良馬場が見込まれる今週末の阪神芝はミスマッチの印象を受ける。

・マテンロウオリオン
3年以上にわたって馬券内から遠ざかる馬。直近1年で1200-2000mまで使われるローテーションに一貫性はうかがえず、変わり身は望み薄か。

・ラケマーダ
アメリカンペイトリオット産駒は芝1600mのオープンクラスで【0-0-0-16】。本馬も2度使われたマイルのオープンクラスで掲示板外に敗れており、強調材料は乏しい。

・レーベンスティール
2番人気のAJCCはまさかの大敗。レース後に騎手が「ムキムキになって2200mは長い」とコメントしていたとのことで、現状2200mはおろか2000mですら長いのかもしれない。馬体・気性面からマイル替わりが合う可能性は高く、斤量59キロもエプソムCで経験済み。巻き返しを警戒。

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