【北九州記念2025/危険な人気馬】ロードフォアエースに“勝率ゼロ”が続々出現……3人気以内濃厚も安易に食いつけない理由

石川豊

2025-07-01 17:00

【北九州記念2025/危険な人気馬】ロードフォアエースに“勝率ゼロ”が続々出現……3人気以内濃厚も安易に食いつけない理由
【北九州記念2025/危険な人気馬】ロードフォアエースに“勝率ゼロ”が続々出現……3人気以内濃厚も安易に食いつけない理由
今週はサマースプリントシリーズの第2戦、第60回北九州記念(GIII、芝1200m)が小倉競馬場で行われる。今年は、葵Sを制したアブキールベイに、同2着クラスペディア、小倉2歳S覇者エイシンワンドといった若き3歳勢が中心。対する古馬勢は、昨年の当レース2着ヨシノイースターや、同3着モズメイメイ、昨年のCBC賞覇者ドロップオブライト、上がり馬のヤマニンアルリフラ、ヤマニンアンフィルなど抜けた存在がいない混戦模様。波乱含みの一戦となりそうだ。 そんな中、重賞初挑戦で初制覇を狙う……
今週はサマースプリントシリーズの第2戦、第60回北九州記念(GIII、芝1200m)が小倉競馬場で行われる。

今年は、葵Sを制したアブキールベイに、同2着クラスペディア、小倉2歳S覇者エイシンワンドといった若き3歳勢が中心。対する古馬勢は、昨年の当レース2着ヨシノイースターや、同3着モズメイメイ、昨年のCBC賞覇者ドロップオブライト、上がり馬のヤマニンアルリフラ、ヤマニンアンフィルなど抜けた存在がいない混戦模様。波乱含みの一戦となりそうだ。

そんな中、重賞初挑戦で初制覇を狙うロードフォアエースが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

■初重賞で見込まれたハンデ……頭勝負できない理由

4歳のロードフォアエースは、デビューから13戦して【4.8.0.1】と安定した成績を残しており、唯一崩れたのは4戦目の1勝クラス(ダ1900m)のみ。昨夏から芝1200mだけを使われるようになってからは、7戦してパーフェクト連対を誇り、オープン入りしてからは北九州短距離S、米子城S、春雷Sと3戦連続2着。抜けた存在のいない今回のメンバーなら人気を集めることは必至だ。

しかし、過去10年の優勝馬の半数は6番人気以下だったように、北九州記念は波乱含み。1番人気の成績は【0.4.1.5】、2番人気は【1.0.1.8】と、上位人気の信頼度はいまひとつで、アテにはできない。加えて過去10年の勝ち馬をみると、過半数以上となる6頭が牝馬。一方、3番人気以内に支持された牡・セン馬は【0.2.1.9】と勝ち切れていない。牡馬のロードフォアエースも、過剰に人気を集めるようであれば疑ってかかりたいところだ。

また、重賞初挑戦という点もマイナス材料。過去10年の勝ち馬10頭は、いずれも過去に少なくとも1戦は重賞への出走歴があり、ここが初重賞で即優勝を決めた例はない。加えて連対延べ20頭中13頭は芝1200mでの重賞で3着以内、あるいはオープン特別勝ちの実績を持っており、残る7頭中5頭は小倉芝1200mでの勝利実績を持っていた。ロードフォアエースは芝1200mでのオープン特別は未勝利で、小倉芝1200mも未勝利。勝ち切るまでには至らない可能性大だ。

加えて、メンバー中、実績面ではまだまだ下位に部類するロードフォアエースだが、9歳とはいえ前走リステッド競走を制したカリボールや重賞勝ちの実績があるアスクワンタイム(除外対象)が56キロなのに対し、本馬は斤量56.5キロ。ややハンデが見込まれた印象もある。前走が馬体重544キロと斤量負けしない大柄な馬体ではあるが、過去10年、520キロ以上の馬は【0.2.0.10】と勝ち切れていない点も気がかりな材料といえるだろう。

ここまで安定した成績や、川田&友道コンビということもあり、主役の1頭として人気を集めそうなロードフォアエース。だが、人気通りに決着しそうにない夏のハンデ戦で、初重賞や斤量面など超えるべきハードルは高く、コロッと負けるなら今回かという予感も漂う。それらのことを踏まえると、過剰に人気を集めるようであれば妙味はないと判断し、少なくとも「頭」勝負は避けたい。

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