【皐月賞/全頭診断】クロワデュノールは「2.1.0.0」で盤石か 高速馬場なら“ソダシ越え”想定10人気以下に穴妙味

馬柱探偵 田原基成

2025-04-17

【皐月賞/全頭診断】クロワデュノールは「2.1.0.0」で盤石か 高速馬場なら“ソダシ越え”想定10人気以下に穴妙味
【皐月賞/全頭診断】クロワデュノールは「2.1.0.0」で盤石か 高速馬場なら“ソダシ越え”想定10人気以下に穴妙味
馬柱探偵・田原基成による皐月賞の出走馬全18頭診断。クロワデュノール1強ムードが漂うメンバー構成にあって、サトノシャイニング、エリキング、ジョバンニ、ファウストラーゼンら各路線から臨むライバルも虎視眈々。有力馬をどのようにジャッジしたのか?
※2025年4月17日時点の見解となります。

・1枠1番 ニシノエージェント

11番人気の低評価を覆す勝利を飾った前走京成杯。すべてが上手くいったのは確かだが、2勝を挙げている中山芝適性は本物といっていいだろう。とはいえ今年は有力馬のレベルが高く、これといったアクシデントもなく参戦をはたす形に。上位進出へのハードルは高い印象だ。

・1枠2番 エリキング

無傷の3連勝で挑むGIの舞台。3戦3勝の数字はクロワデュノールと同じだが、このコースを経験済みの同馬と骨折休養明けの本馬を一緒くたにするのはさすがに無理があるだろう。前走京都2歳Sは勝負どころで激しく手が動いており、少頭数でなければ完全に置いていかれていた競馬。ジョバンニに2度先着の能力と休み明けの中内田厩舎ゆえバッサリ切るまでには至らないが、上位評価にするには躊躇してしまう。

・2枠3番 キングスコール

前走スプリングSは3着。出負けしたのち3番手まで進出→ギリギリ粘り込んだ内容は特筆すべきものではないが、長期休養明けのローテーションと道悪でパフォーマンスが低下した可能性は否定できない。札幌芝1800mで1分47秒8を記録した新馬戦において、2歳馬における歴代2位の走破時計にランクされるのはソダシとユーバーレーベン。クラシックを制した2頭より速い時計で制した価値は高く、穴妙味を秘める馬として警戒。

・2枠4番 ジュタ

2度使われた中山芝はいずれも馬券外。現状は左回りの広いコースが合う印象で、GIの舞台で巻き返しは難しいだろう。

・3枠5番 ジョバンニ

単勝1倍台の支持を集めた前走若葉S。2着馬とタイム差なしの接戦だったが、負けが続いた2歳秋を経て早め先頭から横綱相撲で勝ち切ったことは評価に値する。初角3番手以内時の成績は【2-1-0-0】。二の脚でポジションを上げていくタイプだけに、1コーナーまでが長い中山芝2000mは得意の戦法が叶う舞台と言えよう。ホープフルSは1枠1番で行くに行けない場面があったが、今回の枠順なら軽視禁物だ。

・3枠6番 マスカレードボール

右回りのホープフルSを惨敗後、左回りの共同通信杯で一変をはたした馬。左回りがベスト条件であることは間違いないが、2走前は大外枠の影響も少なからずあったのだろう。本レースと相性の良いローテーションでもあり、何らかの印は必要か。

・4枠7番 フクノブルーレイク

前走はラスト3F12秒7-12秒3-13秒1の消耗戦が功を奏した感あり。持ち時計も平凡で、買い材料は乏しい印象だ。

・4枠8番 ジーティーアダマン

キャリア2戦はいずれも4角先頭での勝利。前で運べる機動力は魅力も、これまで馬群で揉まれる競馬を経験していない点は気がかりだ。過去10年の皐月賞において、すみれS勝ち馬は【0-0-0-9】。ここは厳しい戦いが予想される。

・5枠9番 ピコチャンブラック

雨降りしきる馬場を4角先頭で制した前走スプリングS。あの一戦を見るより、道悪は鬼レベルと捉えてよさそうだ。週明けからコロコロ中山競馬場の天気予報が変わっているが、現時点では雨は降らない想定。良馬場かつ高速馬場での施行が濃厚と判断したとき、上位進出は至難の業と言える。

・5枠10番 クロワデュノール

無傷の3連勝でホープフルSを制した馬。初の中山を苦にすることもなく、3-4コーナーにかけて位置取りを上げつつ上がり3F2位の脚で突き抜けたレースぶりはお見事だった。過去10年の皐月賞において、無敗のGI馬は【2-1-0-0】。速い上がりの経験がある点、前走負かした馬が続々と重賞ウイナーに輝いている点も含め、死角らしい死角は見当たらないか。

・6枠11番 ミュージアムマイル

1番人気に支持された前走弥生賞は4着。アロヒアリイにつられる形で進出したが、結果的にスパートのタイミングが早すぎた印象だ。ここはもう少し内めの枠が良かったものの、鞍上はGIで無双モードに入っているJ.モレイラ。前走重賞1番人気馬×モレイラ騎乗時の成績【4-2-3-2】も含め、ノーマークにはできない。

・6枠12番 ドラゴンブースト

前走京成杯2着は前半1000mが58秒3、後半1000mが61秒6の消耗戦。ハイペースを中団のインでやり過ごした恩恵は見逃せないところだ。GIのメンバーで上がり3F36秒台になる可能性は低く、評価を上げるには至らない。

・7枠13番 アロヒアリイ

大外から一気にマクる競馬を敢行した前走。距離ロスが大きいなかでの3着は立派も、小回りコースにおける不器用さを露呈した一戦でもあった。GIのメンバーで大外一気は容易ではなく、連続好走は至難の業か。

・7枠14番 カラマティアノス

デビュー以来馬券外のない安定株。そのなかには中山芝も含まれており、コンスタントに上がり3F上位の脚を使える脚もまた魅力だ。過去10年の皐月賞において、共同通信杯2着内かつ芝1600m以下出走経験ありの該当馬は【2-0-3-1】。ヒモ穴候補として一考したい。

・7枠15番 ヴィンセンシオ

前走弥生賞は2着好走。枠なりに先行し、ロスなく運べたように器用さを身上とする馬だ。とはいえ前を行くファウストラーゼンに先着を許し、勝負どころで大きな距離ロスがあったアロヒアリイに追い詰められたレースぶりには不満が残る。過去10年の皐月賞において、芝1800m以下未経験馬は【0-0-0-18】。思い切って消す選択肢も考えたいところだ。

・8枠16番 サトノシャイニング

前走きさらぎ賞は3馬身差の楽勝。あの一戦を見たことで、私のなかで菊花賞馬最有力候補というイメージがついた。自身の外にマクり脚質のファウストラーゼン、内に先行脚質のヴィンセンシオがいる枠の並びははっきり言って最悪。冠名に引っ張られつつも戦績からサトノダイヤモンドが被る印象があり、3着のゾーンが現実的なのかもしれない。

・8枠17番 ファウストラーゼン

ホープフルSに続く大マクリで制した前走弥生賞。トライアル特有の緩い流れも同馬のマクリを可能にしたのかもしれない。翻って、今回は2分切りはおろか1分57-58秒台の決着も想定される皐月賞が舞台。さすがに連続好走へのハードルは高いと言わざるを得ない。

・8枠18番 マジックサンズ

これまで挙げた2勝はいずれも洋芝かつ道悪馬場。レース当日が極悪馬場にならない限り上位進出は厳しそうだ。

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