【フローラS/全頭診断】混戦ムードのオークスTR 穴候補に”馬券内率70%”データ馬浮上

馬柱探偵 田原基成

2025-04-24 18:10

【フローラS/全頭診断】混戦ムードのオークスTR 穴候補に”馬券内率70%”データ馬浮上
【フローラS/全頭診断】混戦ムードのオークスTR 穴候補に”馬券内率70%”データ馬浮上
馬柱探偵・田原基成によるフローラSの出走馬全18頭診断。混戦ムードが漂うメンバー構成にあって、クイーンC3着馬エストゥペンダ、フラワーC3着馬ゴーソーファーが実績で一歩リードする。オークスの出走権をかけた有力馬をどのようにジャッジしたのか?
※2025年4月24日時点の見解となります。

・ヴァルキリーバース
スタート後に挟まれ、位置取りを下げるアクシデントがあった前走フリージア賞。それでも道中で番手まで進出して上がり3F2位での勝利と、不測の事態への対応力を示した。良馬場の芝2000mは【2-0-0-0】。前走負かしたダノンシーマは次走快勝、3着フクノブルーレイクはスプリングS2着とレースレベルも高く、ここも好勝負が期待できる。

・エストゥペンダ
重賞で3着が続く近2走。当時の勝ち馬はいずれも桜花賞で掲示板内を確保しており、ここは実績上位と言えるが……デビューから一貫してマイルを使われてきたように本来は桜花賞出走が大目標だったはず。ファンダム、コートアリシアン、レッドキングリーとサートゥルナーリア産駒の重賞好走は1600-1800mに集中しており、スタミナ切れで差し損ねる可能性は頭に入れておくべきか。

・エンジェルブリーズ
桜花賞を制した母レーヌミノル譲りの先行力を発揮し勝利した前走。上がり3F最速と中身も伴った好内容だったが、中間は陣営が「少し気合が入りすぎている」とのニュアンスのコメント。血統的にはマイル以下でこその印象もあり、ここは様子見が妥当か。

・カムニャック
マイルを使われた近2走は6、4着。それでもアルテミスSは勝ち馬と0秒2差、エルフィンSは上がり3F3位と一定のポテンシャルは示していた。芝2000mは新馬戦でラスト3F12秒2-10秒9-10秒9と際立った瞬発力を繰り出して勝ち上がった条件。当時が夏競馬だったことから、春の気温上昇期もプラス材料と言えそうだ。

・ゴーソーファー
前走フラワーCは上がり3F2位の脚で3着。勝ち馬とは離されたものの、猛然と追い込んだ末脚には見どころがあった。過去10年のフローラSにおいて、フラワーCで上がり3F2位以内かつ掲示板内だった馬は【1-1-1-1】。直線の長い東京替わりでの前進が期待できる1頭だ。

・タイセイプランセス
前走負かした馬にのちの芝レース勝利馬はゼロ。強調材料は乏しい。

・タガノアビー
芝1800mの前走勝ち時計は馬場状態を差し引いても平凡。重賞即通用は難しい注文と言えそうだ。

・ティラトーレ
エンブロイダリーに真っ向勝負を挑んだ前走クイーンC。結果は惨敗も、厳しい展開に加えて中1カ月以内のレースが続いたことによる疲労もあったのだろう。今年のクイーンCでひと桁着順だった馬の次走成績は【2-0-1-2】。近親にべラジオオペラ、エアシャカール、エアメサイアと芝2000mのGI馬がズラリと並んでいる点から、距離延長も歓迎と捉えたい。

・ドーギッド
ローカルの1勝クラスですら勝ち馬と4馬身差をつけられてしまう現状。厳しい。

・ハギノピアチェーレ
前走フラワーCは勝ち馬と1秒差。もう少しクラス慣れが必要だろう。

・ブラックルビー
右回りの芝1800mを連勝して臨む重賞の舞台。いずれも上がり3Fは平凡も、前走の走破時計が翌週の古馬重賞・中山牝馬Sと同タイムだった点は見逃せない。一瞬で抜け出す瞬発力に欠けるイメージから、内枠すぎると包まれてノーチャンスの可能性があるが、真ん中あたりの枠を引き当てることができれば妙味は増す。

・ホウオウタイタン
淀みない流れで先行押し切りを決めた前走未勝利戦。小回り適性は相当なものがあるが、直線が長く、上がり3Fの切れ味を求められるこの舞台への適性は未知数。ここは様子見が妥当か。

・マイスターヴェルク
1枠1番から理想的な立ち回りができた前走フェアリーS。それでも4着と馬券外は叶わず、当時の2.3着馬が出走するメンバー構成も含めて上位争いへのハードルは高いと言わざるを得ない。

・マーゴットレジーナ
前走君子蘭賞は上がり3F最速の3着と悪くない結果も、完全にレースが決したなかでの好走。左回りの芝は【0-0-0-3】と好走歴がなく、前進を望むのは酷に映る。

・ルクスジニア
近2走は未勝利戦→君子蘭賞と逃げ切り勝ち。前走は未知の距離だったが、芝1800mを1分45秒8の好時計で制した。高速馬場適性は申し分ないものの、年明けから数えて今回が5戦目。使われつつ減り続けている馬体重に加えて関東圏への輸送が控える点から、今回の条件では割り引き必要か。

・ロジャリーマイン
強引にも思えたマクリからそのまま押し切った前走。当時はまだ2歳馬だったが、その時点にして世代でも指折りのスタミナを秘めていることを印象付けるレースだった。今回は上がり3F33秒5の脚を使った新馬戦と同じ東京芝2000mが舞台。エピファネイア×ディープインパクトの配合馬は東京芝2000mで【1-3-3-3】馬券内率70%を誇っており、ノーマークにはできない。

・ロンドボス
前走クイーンCだが、当時の上位馬が桜花賞で2頭掲示板内に入ったようにレースレベルは高かった。春の東京芝2000mで【5-2-1-8】馬券内率50%を誇るモーリス産駒でもあり、何らかの印は必要か。

・ロートホルン
果敢に先手を奪った前走だが、終いはバタバタ。脚質の融通性が利かない現状から、巻き返しは容易ではなさそうだ。

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