【オークス/全頭診断】エンブロイダリーは「4.1.0.0」で鉄板級 逆転候補を探すなら”馬券内率80%”該当の伏兵

馬柱探偵 田原基成

2025-05-22 18:10

【オークス/全頭診断】エンブロイダリーは「4.1.0.0」で鉄板級 逆転候補を探すなら”馬券内率80%”該当の伏兵
【オークス/全頭診断】エンブロイダリーは「4.1.0.0」で鉄板級 逆転候補を探すなら”馬券内率80%”該当の伏兵
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のオークス出走馬全頭診断。今年は桜花賞馬エンブロイダリーに阪神JFを制したアルマヴェローチェの2強ムード。牝馬クラシック二冠目の有力馬をどのようにジャッジしたのか?
※2025年5月22日時点の見解となります。

・1枠1番 アルマヴェローチェ
キャリア4戦中3戦が稍重-重。いわゆる雨女ぶりが発揮されており、今回もその馬場コンディションになる可能性が高い。過去10年のオークスにおいて、桜花賞or阪神JFで上がり3F最速をマークした馬は7年連続で馬券内を確保。初の左回り、当舞台での勝利実績がない騎手など課題は少なくないが、大きく評価を下げる理由はなさそうだ。

・1枠2番 レーヴドロペラ
近2走は見せ場なく惨敗。GIのメンバー相手に前進を望むのは容易ではないだろう。

・2枠3番 パラディレーヌ
前走フラワーCはスタートで後手を踏み、勝負どころでの捌きもスムーズにはいかず。それでも上がり3F最速の脚で2着と、賞金面でオークス出走の不安を払拭した点では意味のあるレースだった。4戦中3戦で上がり3F最速の脚と終いの切れ味は一級品。差し馬有利の傾向にある本レースはいかにもマッチしそうだ。

・2枠4番 アイサンサン
1勝クラスですら連対圏に届かない現状。厳しい。

・3枠5番 リンクスティップ
道中は後方からレースを進めた前走桜花賞。過去の本馬にはないパターンだったが、上がり3F2位の脚で上位争いに食い込んだ。M.デムーロ騎手×西村厩舎の継続騎乗成績は【7-2-3-3】馬券内率80%。サトノシャイニング、ショウヘイら日本ダービー出走組と好勝負のきさらぎ賞は優秀で、仮に雨が降ったとしても問題なく要警戒の1頭だ。

・3枠6番 ビップデイジー
他の有力馬とは異なり、チューリップ賞を叩いて臨んだ前走桜花賞。当時がメイチ仕上げであることは中間の坂路4Fでの自己ベスト更新が物語っている。今回は目立った時計も出ておらず、巻き返しは難しい注文と言えそうだ。

・4枠7番 レーゼドラマ
前走フラワーCは4角先頭から余裕綽々のレース運びで快勝。すでに東京芝2400mを経験しているようにオークス向きの資質を持ちつつ、それに準じたローテーションを陣営が選択している印象だ。坂井瑠星騎手×東京芝2400mGI成績は【0-1-2-4】。競走中止を除いた騎乗機会6戦中5戦で掲示板内を確保と、相性の良さは折り紙つきだ。別路線から臨む穴馬候補としてピックアップ。

・4枠8番 サタデーサンライズ
前走忘れな草賞は道中で前めに位置した馬が上位を占める恩恵があったレース。連続好走へのハードルは高いと言わざるを得ない。

・5枠9番 エンブロイダリー
雨降り馬場に関西圏、右回りと心配の種が尽きなかった前走桜花賞。それでも終わってみれば2歳女王アルマヴェローチェを下し、一冠目のタイトルを手にする最高の結果となった。過去10年のオークスにおいて、桜花賞を4角7番手以下から勝利した馬の成績は【4-1-0-0】。この時期の3歳牝馬同士なら血統面は大きな問題ではなく、もともと左回り適性が強調されていたタイプ。死角らしい死角は見当たらないか。

・5枠10番 タイセイプランセス
直線で進路を塞がれつつ、3着まで追い込んだ前走フローラS。スムーズなら間違いなく連対圏には届いていただろう。とはいえ全体を通じてみると上位馬は差し追込勢が多くを占めており、前崩れの展開で進路をカットされたことで脚が溜まったとの見方ができなくもない。上位進出に向けたハードルは高いものとなりそうだ。

・6枠11番 ウィルサヴァイブ
1勝クラスの前走勝ち時計は平凡。厳しい。

・6枠12番 ブラウンラチェット
GIを使われた近2走はいずれも勝ち馬と1秒以上離される惨敗。変わり身は望み薄か。

・7枠13番 タガノアビー
フローラSから連闘で臨んだ前走矢車賞を勝利。ラスト5F以降を減速せず駆け抜けた点は立派も、その一戦を経て再び関東遠征を敢行するローテーションはさすがに厳しい。馬券内突入は至難の業か。

・7枠14番 サヴォンリンナ
オークスに向けた重要な一戦である忘れな草賞を制した馬。ただ、当時は前めで運んだ馬がそのままなだれ込んでおり、インパクトに欠ける点は否めない。ミッキークイーンやラヴズオンリーユーなど、忘れな草賞をズバッと差して突き抜けた馬と好相性のオークス。ここは消しが妥当か。

・7枠15番 カムニャック
休み明けの前走フローラSを快勝。桜花賞組以外のなかではもっとも人気を集めそうな馬だが、過去10年のオークスにおいて、フローラSを上がり3F3位以下で連対した馬は【0-0-0-11】と不振傾向。マイナス12キロの馬体重減後に敢行する再度の東京遠征でもあり、過大評価は禁物か。

・8枠16番 ゴーソーファー
3番人気で臨んだ前走フローラSは16着と惨敗。強調材料は乏しい。

・8枠17番 ケリフレッドアスク
関東圏への輸送競馬だった前走はマイナス6キロと馬体重減。そこから短期間で再度の遠征となるここは体調面に不安を抱いてしまう。

・8枠18番 エリカエクスプレス
過去10年のオークスにおいて、前走逃げた馬の成績は【0-0-0-14】。レッツゴードンキやコントラチェック、エンジェルフェイスと3番人気内馬も複数いたが掲示板内すら叶っておらず、距離延長でスタミナ切れするケースが目立っている。この馬を狙うタイミングがあるとすれば、秋の京成杯AH。ここで評価を上げるには至らない。

無料会員登録はこちら!

ニュースの閲覧やコメントの書き込みで「スコア」が貯まる!みんなのパドック診断にも参加可能!
メールマガジンで最新情報をお届け

今すぐ登録
 この記事は参考になった  18

オーサープロフィール

馬柱探偵 田原基成
『Rise or Fall 全頭診断』
このオーサーのプロフィール

関連リンク

無料会員登録はこちら!

ニュースの閲覧やコメントの書き込みで「スコア」が貯まる!みんなのパドック診断にも参加可能!
メールマガジンで最新情報をお届け

今すぐ登録

「全頭診断」の新着記事

連載コラム記事
いいね数ランキング

1

【ヴィクトリアマイル/穴ライズ】近2戦は「度外視レベル」の敗戦 課題克服の気配漂う想定“10人気”前後に一発あり

山田剛(Winsight Producer)

ゲートさえ克服できれば、過去10年で最多5勝を挙げる3枠から流れに乗り、馬券内突入の可能性はゼロではない。一気の人気落ちが濃厚のここで一発ありと見た。

32
2

【ヴィクトリアマイル/全頭診断】アスコリピチェーノは馬場次第で鉄板級か 伏兵クリスマスパレードに”馬券内率75%”

馬柱探偵 田原基成

YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のヴィクトリアマイル出走馬全頭診断。今年は4歳世代のGI馬アスコリピチェーノにステレンボッシュ、1勝馬ながらボンドガールも人気上位想定。大波乱のNHKマイルCから1週間、牝馬マイルGIをどのようにジャッジしたのか?

30
3

【ヴィクトリアマイル/特選・外厩リスト】別格の存在へ地位を固める“チャンピオンヒルズ” 「今週も波乱の目となるか」

坂路の家主 M

GI7戦中3勝――静かに勢力を伸ばす「チャンピオンヒルズ」。 NHKマイルCを制したパンジャタワーの勝利は、同外厩の存在感を改めて印象づける結果となった。今週行われるヴィクトリアマイルは“荒れるGI”としても名高い古馬牝馬のマイル女王決定戦。気になる外厩利用をリストアップする。

26