【NHKマイルC/全頭診断】人気馬に目立つ”危険データ” 「3.1.0.0」該当の想定4人気以下に配当妙味

馬柱探偵 田原基成

2025-05-08 18:10

【NHKマイルC/全頭診断】人気馬に目立つ”危険データ” 「3.1.0.0」該当の想定4人気以下に配当妙味
【NHKマイルC/全頭診断】人気馬に目立つ”危険データ” 「3.1.0.0」該当の想定4人気以下に配当妙味
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のNHKマイルC出走馬全頭診断。今年はGI馬アドマイヤズームと前哨戦を制した馬が人気上位想定も、確たる中心馬不在の混戦ムード。穴馬台頭も考えられる一戦で有力馬をどのようにジャッジしたのか?
※2025年5月8日時点の見解となります。

・アドマイヤズーム
2歳王者が再び迎えるマイルGIの舞台。前哨戦を思えば前走ニュージーランドT2着はまずまずの滑り出しと言えるが、気がかりなのはその血統背景だ。モーリス産駒の東京芝GI成績は【0-0-0-19】、ジャックドールやピクシーナイトといったのちのGI馬も馬券内は叶わず。取りこぼしの可能性は想定しておきたい。

・アルテヴェローチェ
朝日杯FSでは1番人気に推された馬。ただ、そこから同レースを含めて勝ち星が遠く、前走チャーチルダウンズCはランスオブカオスに再び先着を許す結果となった。近走3走は上がり3F上位の脚を繰り出すことができておらず、高速馬場の決め手勝負になった際の不安は残る。

・イミグラントソング
前走ニュージーランドTは2歳王者のアドマイヤズームに勝利。同日3勝クラスより速い時計かつ、中山マイルの大外枠から差し切った内容をフロックとするには無理があるだろう。東京芝1600mは2着に5馬身差圧勝がある舞台。軽くは扱えない。

・ヴーレヴー
重賞では【0-0-0-3】と厚い壁に阻まれている現状。厳しい。

・コートアリシアン
デビューから秋競馬までに複数連対→冬競馬で連対外→春競馬替わりで馬券内。このルートをたどった馬にはダノンスコーピオン、ウンブライルなどがおり、新馬戦V時と同じ暖かい時季の東京替わりは歓迎と言えそうだ。アエロリット、ソングライン、ウンブライル、アスコリピチェーノら6月東京デビュー組の牝馬と好相性の本レース。穴候補として警戒。

・サトノカルナバル
重賞ウイナーの実績を引っ提げ、2歳時には果敢に海外GIに挑戦。惨敗を経て臨んだ年明け初戦の共同通信杯だが、そこも馬券外に敗れてしまった。時計面や距離実績など明確に買いと断言できる材料は少ないが、春のGIシリーズはJ.モレイラ、D.レーンと外国人騎手が席巻中。距離短縮ローテ組の好走が珍しくないレース傾向も含め、何らかの印は必要か。

・ショウナンザナドゥ
GI出走を経て今回が年明け4戦目。3走前に惨敗を喫した舞台でもあり、上積み材料は乏しい。

・チェルビアット
馬券内に入った3戦はすべて芝1200-1400m。牡馬混合のマイルGIでは荷が重いだろう。

・ティラトーレ
オークスの権利獲りを狙ったフローラSから間隔を詰めての参戦。他馬との比較でローテーション面での勝負度合いに疑問が残る。

・トータルクラリティ
近2走はいずれもフタ桁着順。変わり身は望み薄か。

・パンジャタワー
芝1400m以下では安定した成績を残しているものの、2走前の朝日杯FSは12着と惨敗。1400m以下に替わったタイミングで見直すべきだろう。

・マイネルチケット
近走で先着を許してきた馬が複数出走するメンバー構成。休み明けのローテーションも含め、ここは厳しい戦いが予想される。

・マジックサンズ
ホープフルS惨敗からぶっつけでの参戦となった前走皐月賞。16番人気の低評価だったが、終わってみれば大外枠から上がり3F最速で6着……レコード決着のなか、1分57秒6で駆け抜けた点には驚かされた。過去10年のNHKマイルCにおいて、前走皐月賞でひと桁着順だった馬は【3-1-0-0】。皐月賞の上位5頭はそのまま順番だけ入れ替わってダービーの上位5頭になる可能性すらあるレベルで、強豪不在のここは評価を上げるべき1頭だ。

・マピュース
道悪での施行となった前走桜花賞。2.3着馬をはじめ直線で馬場の真ん中-外めを通った馬の好走が目立つなか、インを突いて4着なら悲観する内容ではないだろう。左回りの芝1600mは【2-1-0-1】。勝ち切るまではどうかも、ヒモ穴候補として一考。

・ミニトランザット
3着好走の前走だが、勝ち馬ランスオブカオスに0秒3差とマイルでは決定的な差。東京芝経験もなく、前走以上を望むのは難しいか。

・モンドデラモーレ
この馬で強調したいのは2走前。2着に敗れたレースだが、当時の勝ち馬ファンダムは毎日杯を制し無傷の3連勝で日本ダービーに出走予定。マイル戦で同馬と0秒1差は高く評価できる。ワールドエース×クロフネの配合は東京芝1600m重賞・富士Sを制したジュンブロッサムとまったく同じ。血統面に加えて、芝1400mを楽に追走できるスピードと芝1800mを勝ち切れるスタミナを併せ持つ本馬は穴馬の資格十分だ。

・ヤンキーバローズ
デビューから一貫して1400m以下を使われている馬。そのなかで終いの切れ味を磨き、前走ファルコンSで重賞勝利と確かな成果を見せた。翻って、今回は自身初のマイル戦。中距離をこなせるタイプの好走が珍しくない舞台だけに、前走同様のパフォーマンスを望むには酷に映る。

・ランスオブカオス
前走チャーチルダウンズCは狭いところを抜けてくる競馬で完勝。有力馬の一角へと躍り出た。鞍上の吉村誠之助には10代でのGI制覇がかかるが、過去10年のNHKマイルCにおいて、関東圏&左回り未経験の関西馬は【0-1-1-17】。前走は朝日杯FSやきさらぎ賞との比較でメンバーが楽だったのは事実で、未知の条件替わりのここで全幅の信頼を置くには至らないか。

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