【オークス/枠順】エンブロイダリーは単回収値200超の“勝率40%”に該当 リンクスティップらは「鞍上×枠」で怪しい雲行き
Winsight編集部
2025-05-22 16:30

JRAは22日、第86回優駿牝馬(オークス)(GI、芝2400m)の枠順を発表した。 阪神ジュベナイルF勝ち馬で桜花賞2着のアルマヴェローチェは1枠1番、3連勝中の桜花賞馬エンブロイダリーは5枠9番、桜花賞3着のリンクスティップは3枠5番から発走する。■3人気以内は外枠優勢 過去10年、どの枠からもまんべんなく好走馬が出現しており、極端な差はないものの、3枠だけは【1-0-0-18】と好走馬が1頭のみ。 3番人気以内が【10-5-4-11】と圧倒的な成績を収める本レース、3番人気位以内を枠別で見ると、5~8枠が【6-3-2-4】勝率40-0%、複勝率73.3%、回収値は単勝216、複勝132なのに対して、1~4枠が【4-2-2-7】勝率26.7%、複勝率53.3%、回収値は単勝49、複勝71と下回る。また後者の4勝はすべて1番人気。内めの枠はマークを受けたり、窮屈な競馬を強いられるリスクが高まるため、悠々と進められる外めの枠のほうが力を出しやすい傾向だ。 エンブロイダリーに騎乗するC.ルメール騎手は本レース【4-2-0-3】勝率44.4%、複勝率66.7%と驚異的な成績。外枠に入ることが多いが、内枠からでもしっかり勝ち負けに持ち込んでいる。5枠もうまく折り合えそうな好枠と言えるだろう。 桜花賞2着馬アルマヴェローチェが入った1枠は【1-3-2-14】と悪くはないが、騎乗する岩田望騎手は、東京芝2400m成績【0-0-3-17】と経験が少なく、1~4枠【0-0-0-8】、5~8枠【0-0-3-9】と、外めの方が乗れている。3枠に入ったリンクスティップに騎乗するM.デムーロ騎手は、本レース騎乗回数9回のうち8回が5番人気以内馬で、1~4枠が【0-0-0-4】、5~8枠が【2-0-2-2】と、同騎手も外枠が得意。リンクスティップとアルマヴェローチェは、いかに道中我慢して直線で進路が開くかといったレースになりそう。 4番人気以下【0-5-6-136】においては、1~4枠が【0-3-3-56】、5~8枠は【0-2-3-80】。1~4枠のうち、前走上がり2位以内をマークして勝った馬に限ると【0-2-2-8】複勝率33.3%、複勝回収値394を記録する。しかし今年は該当馬なし。一方、5~8枠は1~4枠のような顕著な傾向は見受けられなかったので、ヒモは外めの枠からフラットに取捨するのがよさそうだ。 オークス2025の枠順
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