【NHKマイルC/枠順】“名馬も敗れた”試練の枠にアドマイヤズームがイン 外枠優勢で浮上した評価を挙げるべき馬は?

Winsight編集部

2025-05-09 13:15

【NHKマイルC/枠順】“名馬も敗れた”試練の枠にアドマイヤズームがイン 外枠優勢で浮上した評価を挙げるべき馬は?
【NHKマイルC/枠順】“名馬も敗れた”試練の枠にアドマイヤズームがイン 外枠優勢で浮上した評価を挙げるべき馬は?
NHKマイルCは“外枠が勝ち枠”か――。 今年の人気勢は“不振枠”に続々イン。波乱の香りが漂う今年の一戦、注目すべきは「枠×前走距離」。狙うべき軸候補と評価を上げたいヒモ荒れ候補は?
JRAは9日、第30回NHKマイルC(GI、芝1600m)の枠順を発表した。

2歳マイル王者のアドマイヤズームは4枠8番、ニュージーランドT勝ち馬のイミグラントソングは3枠6番、チャーチルダウンズCを制したランスオブカオスは3枠5番から発走する。

NHKマイルC2025の枠順 NHKマイルC2025の枠順

■断然外めの枠が有利
過去10年、最多4勝を挙げるのが8枠で【4-1-2-23】勝率13.3%。勝率で上回るのが6枠で【3-0-1-15】勝率15.8%と、この2つの枠に勝ち星が集中している。また1~4枠が【2-4-4-70】で5~8枠が【8-6-6-79】と、外めの枠が優勢だ。3番人気以内の馬で見ても、1~4枠が【2-3-1-13】勝率10.5%、複勝率31.6%、5~8枠が【4-2-2-3】勝率36.4%、複勝率72.7%とその差は明確。4番人気以下の馬も、1~4枠【0-1-3-57】、5~8枠【4-4-4-76】となっている。なお、1枠は【0-1-0-19】複勝率はわずか5.0%にとどまる。

コース全体の傾向では、枠順はフラットな傾向でフルゲートだと8枠が不利になりやすいが、まだ3歳春の世代戦。向こう正面の直線が長く、揉まれず絡まれずにポジションを選べて、ゴール直線をいかにスムーズに運べるかが重要になり、外めの枠が有利に働くと考えられる。昨年、直線でボンドガールが不利を受けてどん詰まりしてしまったシーンも記憶に新しいところだ。

なお、不利とされる内めの枠から好走できた馬は当日上がり3位以内の豪脚で追い込んだ馬か、逃げた馬が目立ち、極端な競馬で一か八かといった傾向にある。

よって外めの枠にいる馬から狙うのがセオリーだが、外めの枠と言っても7枠だけは【1-2-0-27】複勝率10.0%と、他外枠勢が20%以上をマークするのに振るわない。7枠が振るわない理由に、強気にポジションを取りにくる8枠の馬のプレッシャーを受けやすい側面はあるかもしれない。

イミグラントソングとランスオブカオスは【0-1-3-16】の3枠で、取りこぼしが目立つ枠。アドマイヤズームは【1-0-1-18】の4枠。4枠はグレナディアガーズが3着、グランアレグリアが4着入線で5着に降着、タワーオブロンドンが12着と、いまや名馬とも言える1番人気が3頭も入っていた。毎年3番人気以内の総崩れはない傾向だが、今年人気サイドは揃って厳しい枠に入ってしまった。

5~8枠のうち、今回距離延長組は【1-0-0-19】と振るわず、同距離組と距離短縮組が好調で、距離の担保は必須となる。前走1800m以上で勝ちまたは0秒5以内の負けだった馬に限ると【3-3-1-3】複勝率70.0%、複勝回収値248と軸に最適。前走1600mで上がり5位以内かつ5着以内だった馬に限ると【4-2-4-18】と狙いが立つ。

マジックサンズは前走皐月賞で0秒6差の負け。惜しくも上記の条件に該当しなかったが、人気サイドの枠順を考慮すれば上位争いできる実績と好枠で、重い印を打ってよさそうだ。前走1600m組なら、コートアリシアン、アルテヴェローチェ、ミニトランザット、マイネルチケットが該当。ヒモ荒れ候補として評価を上げておきたい。

無料会員登録はこちら!

ニュースの閲覧やコメントの書き込みで「スコア」が貯まる!みんなのパドック診断にも参加可能!
メールマガジンで最新情報をお届け

今すぐ登録
 この記事は参考になった  16

オーサープロフィール

Winsight編集部
各種専門班が馬券に役立つ競馬コラムをお届け
このオーサーのプロフィール

関連リンク

連載コラム記事
いいね数ランキング

1

【NHKマイルC/全頭診断】人気馬に目立つ”危険データ” 「3.1.0.0」該当の想定4人気以下に配当妙味

馬柱探偵 田原基成

YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のNHKマイルC出走馬全頭診断。今年はGI馬アドマイヤズームと前哨戦を制した馬が人気上位想定も、確たる中心馬不在の混戦ムード。穴馬台頭も考えられる一戦で有力馬をどのようにジャッジしたのか?

20
2

【NHKマイルC/危険な人気馬】「0.0.0.9」の圧倒的消し条件…名手鞍上も不安要素満載

石川豊

今週のNHKマイルカップは実力馬が揃い大混戦が予想される。中でも注目されるのが前哨戦を制した有力馬だが、過去の傾向ではその勝利がむしろ本番では不利に働くケースが多い。また、東京コースでの位置取りや末脚の使いどころも鍵となり、乗り替わりや血統面にも不安が残る。人気に反して過信は禁物とされている。

16
3

【NHKマイルC/枠順】“名馬も敗れた”試練の枠にアドマイヤズームがイン 外枠優勢で浮上した評価を挙げるべき馬は?

Winsight編集部

NHKマイルCは“外枠が勝ち枠”か――。 今年の人気勢は“不振枠”に続々イン。波乱の香りが漂う今年の一戦、注目すべきは「枠×前走距離」。狙うべき軸候補と評価を上げたいヒモ荒れ候補は?

16