【安田記念2025/外厩リスト】古馬GIなら外厩利用馬に注目 「王道ローテ不在」で外厩3トップに軍配か
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坂路の家主 M
2025-06-05 17:30

6月1日に開催された日本ダービーは、単勝1.5倍に推された皐月賞で2着に敗れたクロワデュノールが優勝。同馬は皐月賞3日後の4月23日から5月8日までの半月ほどノーザンファームしがらきで外厩調整されていた。なお2着のマスカレードボールも4月24日から5月13日までの3週間弱、山元トレーニングセンターで外厩調整。3着のショウヘイは前走京都新聞杯から中2週とあって外厩を利用せず在厩での調整。また4着のサトノシャイニングは皐月賞後チャンピオンヒルズで外厩調整、同じく前走が皐月賞だった5着のエリキングは在厩のまま調整でダービーにエントリー。 近年はレース間隔を広くとる馬が増え、クラシックで上位に入る馬は外厩利用が当たり前となったこと。ところが前週のオークスの上位3頭に加え、このダービーでもショウヘイがトライアルレースから外厩利用をせず好走。またオークス2着アルマヴェローチェ、ダービー5着のエリキングと中5週の間隔がありながら外厩ではなくトレセン在厩で調整されていたことは注目に値する。 外厩が整備され調整ノウハウが蓄積されたことはもちろん、各馬の状態によって外厩を利用する、利用しないといった選択肢が増え、それを実行する陣営が出てきたことは大きな枠で捉えれば外厩調整での進化といえよう。 もっとも外厩利用でこの春のGIを制したのは、 ・ノーザンファーム天栄 (コスタノヴァ、エンブロイダリー、ヘデントール、アスコリピチェーノ) ・ノーザンファームしがらき (ミュージアムマイル、クロワデュノール) ・チャンピオンヒルズ (サトノレーヴ、ベラジオオペラ、パンジャタワー) ※外厩利用なし (カムニャック) と、3か所の外厩利用馬に限られている状態はダービーが終了しても変わっていない。安田記念と宝塚記念の残り2レースでもこれがキープされるのか否か。まずは安田記念出走馬の外厩利用状況に関して確認したい。 【前走後外厩利用】 ウインマーベル(KSトレーニングセンター) ウォーターリヒト(山岡トレーニングセンター) ガイアフォース(宇治田原優駿ステーブル) サクラトゥジュール(チャンピオンヒルズ) シックスペンス(ノーザンファーム天栄) ジャンタルマンタル(山元トレーニングセンター) ジュンブロッサム(ノーザンファームしがらき) ソウルラッシュ(チャンピオンヒルズ) トロヴァトーレ(ノーザンファーム天栄) ブレイディヴェーグ(ノーザンファーム天栄) マッドクール(ノーザンファームしがらき) ロングラン(山元トレーニングセンター) 【在厩調整】 オニャンコポン レッドモンレーヴ 安田記念では2018年からアエロリット(2018年2着、2019年2着)、アーモンドアイ(2020年2着)、グランアレグリア(2021年2着)、ソングライン(2022年1着、2023年1着)、ナミュール(2024年2着)と前走がヴィクトリアマイルだったノーザンファームの生産馬が上位に入っていた。 このうちアエロリットとアーモンドアイ、グランアレグリア、ソングラインの各馬はヴィクトリアマイルからのレース間隔が中2週とあって外厩を利用せず東西のトレセンでの在厩調整。いっぽう昨年のナミュールはレース後すぐにノーザンファームしがらきへ短期放牧に出され、レース1週前の木曜日に栗東トレセンへ帰厩して安田記念にエントリーしていた。ともに同じ東京芝1600mのGIであり、ヴィクトリアマイルから安田記念へのステップは中2週ながら有力ステップであった。 ところが、今年はヴィクトリアマイル出走馬の安田記念へのエントリーがゼロ。それどころか5月中にレースを使われたのが前走京王杯スプリングC(5月3日)のレッドモンレーヴと前走都大路S(5月25日)のオニャンコポンの2頭のみとあって、ほとんどの出走予定馬が前走後に外厩を利用していた。となれば、今年の興味は「どの外厩を利用した馬が安田記念で上位に来るのか」。 ノーザンファームの東西外厩(天栄、しがらき)とチャンピオンヒルズでの外厩調整馬以外から優勝馬が出現するのかも含めて注視していきたい。
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