【ヴィクトリアマイル/全頭診断】アスコリピチェーノは馬場次第で鉄板級か 伏兵クリスマスパレードに”馬券内率75%”

馬柱探偵 田原基成

2025-05-15 18:10

【ヴィクトリアマイル/全頭診断】アスコリピチェーノは馬場次第で鉄板級か 伏兵クリスマスパレードに”馬券内率75%”
【ヴィクトリアマイル/全頭診断】アスコリピチェーノは馬場次第で鉄板級か 伏兵クリスマスパレードに”馬券内率75%”
YouTuberとしても活躍する馬柱探偵・田原基成のヴィクトリアマイル出走馬全頭診断。今年は4歳世代のGI馬アスコリピチェーノにステレンボッシュ、1勝馬ながらボンドガールも人気上位想定。大波乱のNHKマイルCから1週間、牝馬マイルGIをどのようにジャッジしたのか?
※2025年5月15日時点の見解となります。

・アスコリピチェーノ
海外転戦を経て臨む国内レース。その国内成績は【4-2-0-0】と抜群の安定感を誇っており、致命的な不利を受けた(与えた部分もあり)NHKマイルCも連対を外すことはなかった。当距離の持ち時計1分30秒8はメンバー中最速。グチャグチャに悪化した馬場になった際の懸念こそあれ、良馬場なら大崩れは考えにくい。

・アドマイヤマツリ
ローカル重賞を勝ったばかりでのGI参戦はさすがにハードルが高い印象も受けてしまうが、3勝クラス勝利時より2着馬との着差を広げたように重賞の流れのほうがマッチする可能性あり。東京芝は【3-2-0-0】とまったく崩れておらず、マイルのスペシャリストが揃った一戦ではあるが目下の勢いを無視することはできない。

・アリスヴェリテ
実績を考えれば積極的に狙いたいタイプとは言い難いが、東京芝は【0-1-2-0】、中1カ月以内のローテーションは【1-3-2-1】と目を引く数字が並ぶ。東京マイルはリバティアイランドとタイム差なしのアルテミスS3着があり、何らかの印は必要か。

・アルジーヌ
昨年下半期から本格化をはたした馬。高速馬場への適性が極めて高く、芝1800mでは1分44秒台、マイル戦も上がり3F33秒0と素晴らしいパフォーマンスだった。今回は自身初の東京遠征である点がどうかも、べラジオオペラやチェルビアットが示しているようにロードカナロア産駒は高速馬場でこそ。週末の天候次第で評価を変えたい1頭だ。

・クイーンズウォーク
前走金鯱賞は3勝目となる重賞タイトルを獲得。牡馬相手に勝ち切ったのだから、能力を疑う余地はないだろう。ただ、過去10年のヴィクトリアマイルにおいて、前走芝2000mかつマイルGI未勝利は【0-0-1-6】。雨が残るような馬場なら印に加えても良いかもしれないが……。

・クリスマスパレード
この馬で強調したいのは2.3走前。秋華賞は1000m通過57秒1の激流を番手追走、差し追込馬が上位独占の激流を5着に粘った。そして中山金杯は1000m通過58秒7、天皇賞・秋3着のホウオウビスケッツに競り掛けられる展開で4着。いずれも負けて強しと言える内容だ。前走から中2カ月以上の休み明けは【2-0-1-1】掲示板外なし。Bコース替わりの馬場を味方につけることができれば妙味は増す。

・サフィラ
格上挑戦の前走阪神牝馬Sを勝利。超のつく良血馬だけに素質開花と言いたいところだが、当時は1000m通過59秒4とマイルではスローの流れを道中2番手から押し切りと展開が向いた一戦だった。GIのメンバーで超スローは考えにくく、3歳時に東京への輸送で大幅に馬体重を減らしていた点も気がかりだ。

・シランケド
重賞を含む3連勝中の上がり馬。一気呵成にGI獲りといきたいところだが、クラスが上がるにつれて着差が縮まっており、前走中山牝馬Sは斤量54キロで2着馬とタイム差なしだった。東京はおろかマイル経験すらない馬。好走へのハードルは高いと言わざるを得ない。

・シングザットソング
芝1600mの重賞は【0-0-0-4】。左回りで7戦未勝利という点も含め、強調材料は乏しい。

・シンリョクカ
斤量55キロ以上の成績は【0-0-0-7】。中距離の緩い流れが合うタイプで、斤量56キロのマイルGIはさすがに荷が重いだろう。

・ステレンボッシュ
前走大阪杯は13着と惨敗。目立った不利もなく、3-4コーナー付近から2着ロードデルレイと同じような形で進出を図ったにもかかわらず不可解なパフォーマンスだった。さらに気になるのは、国内のレースにおいて走るたびに道中通過順が下がっていること。Bコース替わりの東京において後方待機から突き抜けるのは容易ではなく、押さえ程度が精いっぱいか。

・ソーダズリング
使われるたびに馬体重が減り続けており、前走はデビュー以来最小タイの馬体重。暑い時季の輸送競馬となる今回、上積み材料は乏しい。

・ビヨンドザヴァレー
近3走で先着を許した馬が複数出走するメンバー構成。斤量56キロのGIで上位進出は難しい注文と言えそうだ。

・ボンドガール
前走阪神牝馬Sは1番人気5着。スローの上がり勝負に対応しきれなかったあたり、持ち時計と使える上がり3Fに限界があるタイプなのだろう。稍重の成績【1-2-0-0】を見るより、少々渋った馬場でこそ真価を発揮する印象。2走前のように好位で運ぶ機動力も秘めており、週末の天候と馬場想定次第で評価を変えたい1頭だ。

・マサノカナリア
芝1600mは【0-0-1-3】と未勝利戦でも連対圏に届かず。厳しい。

・ミアネーロ
テンにいけない脚質は4歳を迎えても改善されずじまい。ここも厳しい戦いが予想される。

・ラヴェル
古馬になってからの掲示板内は京都競馬場に限定。変わり身は望み薄か。

・ワイドラトゥール
前走愛知杯は600m通過32秒7の激流がハマッたレース。GIのメンバーかつBコース替わりの東京で当時の再現を望むのは酷に映る。

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