【ヴィクトリアマイル／DATAピックアップ】“前走1着”になってはいけないレース　「馬券内率100%」データ合致の有力馬に注目

Winsight編集部

2025-05-14 17:30

【ヴィクトリアマイル／DATAピックアップ】“前走1着”になってはいけないレース　「馬券内率100%」データ合致の有力馬に注目

5月18日開催のヴィクトリアマイルで過去10年の傾向から注目馬を紹介。データに基づく予測で、勝利の鍵を徹底分析！

18日、第20回ヴィクトリアマイル(G1、芝1600ｍ)が東京競馬場で行われる。

今年は、国内では連対率100％を誇るGI馬アスコリピチェーノ、大阪杯からの巻き返しを狙うステレンボッシュ、金鯱賞勝ち馬クイーンズウォークらが出走予定。

ここではWinsight編集部「データ班」が、過去10年の重賞データを掘り下げて“注目馬”をピックアップする。

■前走1着は鬼門

＜前走着順＞
前走1着【0-3-1-33】
前走2着【1-3-3-23】
前走3着【1-2-2-9】
前走4着【1-1-0-5】
前走5着【1-0-2-8】
前走6～9着【4-1-1-34】
前走10以下【2-0-1-30】

前走着順別で特に目を引くのが、前走からの連勝馬がいないというところ。2着3回、3着1回も見逃せない点で、勝率0%、連対率8.1%、複勝率10.8%という数字は前走10着以下組に次ぐ低水準となっている。また、過去19回すべて遡っても、この組からの勝利を挙げたのは2008年のエイジアンウィンズのみであり、まさに鬼門と言うべき成績だ。

それ以外では、前走6～9着だった馬が4勝を挙げているが、こちらの内訳は6着と7着から1勝ずつ、9着から2勝と、「1着以外からは満遍なく勝ち馬が出ている」と見るほうが正しい。

＜前走着差＞
勝0.3～0.5【0-0-0-2】
勝0.1～0.2【0-1-1-9】
勝0.0【0-2-0-22】
負0.0【0-3-3-13】
負0.1～0.2【2-0-3-28】
負0.3～0.5【3-4-2-25】
負0.6～0.9【2-0-0-18】
負1.0～1.9【3-0-1-22】
負2.0～2.9【0-0-0-2】

1.0～1.9差負けからも好走馬が出ている点に飛びつきたくなるが、ここからの好走4頭はストレイトガール、アーモンドアイ、ソングラインで3勝、ノームコアで3着1回と、すべてGI複数勝利レベルの圧倒的名馬たちによるもの。また、この内ストレイトガール以外は出走段階で既にGI勝ちを収めており、ストレイトガールも前年スプリンターズSで2着、香港スプリントで3着と実績を持っていた。

“数字の上では大負けからも挽回のあるレース”ではあるが、中身を見れば超名馬でなくては厳しいのが実情。「素直に前走2着以下かつ微差で負けた馬」から狙っていきたい。


■注目馬ピックアップ

前段の条件からボンドガールをピックアップしたい。同馬は前走0秒2差5着だが、同条件の馬は過去10年で【1-0-2-2】、勝率・連対率20%、複勝率60%となかなかの好走率を誇り、さらにその内前走が阪神牝馬Sだった馬は【1-0-1-0】と100%データに該当。

前走では並び悪くかなり距離ロスを強いられたレースながら微差まで追い上げという、やや不運なレースではあったが、逆の発想としては「前走勝ってはいけない」というデータはこれでクリア。

今回は大きく不利のあったNHKマイルC以外はすべて馬券内という得意舞台へのコース替わり。新馬戦以来の2勝目をGIのここで期待する。