【函館記念2025/DATAピックアップ】「先行勢+α」に今回のメンバーで唯一該当する注目馬
Winsight編集部
2025-06-25 17:45

29日、第61回函館記念(GIII、芝2000m)が函館競馬場で行われる。 今年は、阪神大賞典で2着のマコトヴェリーキー、、阪神競馬場リニューアル記念を圧勝したハヤテノフクノスケらが出走予定。 ここではWinsight編集部「データ班」が、過去10年の重賞データを掘り下げて“注目馬”をピックアップする。 ■先行勢かつ「+α」で絞りたい <脚質> 逃げ【2-0-2-7】 先行【6-4-5-19】 中団【2-4-1-56】 後方【0-1-2-46】 マクリ【0-1-0-1】 逃げ・先行が8勝を挙げており、小回りコースのイメージどおり前に行く馬の強い本レース。特に今年は開催時季が約2週間早まった事もあり、より先行勢有利のバイアスは強まると予想される。 ここは素直に先行勢からといきたいが、今回はやや先行馬の多いメンバー構成。「先行勢かつ」+αで絞りたいところ。そこで視線を向けたいのが前走着順。 <前走着順> 前走1~3着【2-0-2-7】勝率18.2% 連対率18.2% 複勝率36.4% 前走4~6着【4-1-0-4】勝率44.4% 連対率55.6% 複勝率55.6% 前走7~9着【1-0-1-7】勝率11.1% 連対率11.1% 複勝率22.2% 前走10着以下【1-3-4-8】勝率6.3% 連対率25.0% 複勝率50.0% 上記で分割すると、前走4~6着の惜しくも馬券内に届かなかったゾーンにいる馬たちが、4勝を挙げ勝率44.4%、複勝率55.6%と圧倒的な強さを誇っている。また、前走10着以下の馬も1勝ながら複勝率は50%とニブイチの数字。複勝回収率も449%とベタ買いOKの数値を示しており、こちらもケアしておきたい。 ■注目馬ピックアップ 前項を踏まえた上で、ピックアップしたいのはボーンディスウェイ。 前走の新潟大賞典を5着しており、今回のメンバーで唯一「先行勢かつ前走4~6着」に当てはまっているのが本馬。 その前走新潟大賞典組は本レースで【1-1-1-11】、複勝率21.4%とイマイチな成績であるが、そのうち上がり3Fが6位以下だった馬に絞ると【1.1.1.6】と、馬券内だった3頭をすべて含む結果に。今回のボーンディスウェイも上がりは6位以下。伸びずバテずで5着確保という競馬だったが、今回はそれが逆にプラスに働く。 また本データは、広々としたコースで終いの脚を使う競馬を得意とするタイプではなく、小回りコースの立ち回りで浮上する競馬を得意とする馬の方が良績を残しやすいという証左でもある。 ボーンディスウェイは東京でも好走歴はあるものの、それ以外は前走の新潟を除くと出走すら中山と福島しかなく、陣営が小回りコースのみに焦点を絞って番組選択をしてきたことが窺える。 初の洋芝となるが、そちらさえ克服できればコース形態はこの馬の主戦場。人気落ちなら押さえる価値はあり。
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